2008年6月27日アーカイブ
最近は、葬儀にも自分らしさを求める傾向が強まっています。そこで、葬儀やお別れ会の場で使うことを念頭においた音楽CDが相次いで発売されています。亡き人をゆっくりとしのべるような楽曲を収録し、人々の共感を呼んでいるそうです。
コロムビアミュージックエンターテイメントは、クラシック音楽や叙情歌などを収録したCD「フューネラル・クラシックス」を発売しました。死者への弔いがテーマの「哀悼」と、遺族らの癒しがテーマの「安らかに眠れ」の2枚組です。
シューベルトやベートーベンの楽曲から、「夕やけ小やけ」「ふるさと」などの唱歌まで、計28曲を収めています。
エイベックス・イオも、音楽葬を行う人のための楽曲として、「鎮魂楽」を発売しました。作家の五木寛之さん監修のもと、クラシックを中心に計17曲を収録したもので、購入層は40~70歳代が中心だそうです。
キングレコードから発売される「あなたに会いたい。」には、「千の風になって」「涙そうそう」といった近年のヒット曲や、「大きな古時計」など、亡くなった家族やペットへの思いを歌った15曲が収録されています。
葬儀用CDの発売が相次ぐ背景について、担当者の多くは「死者からのメッセージを歌にした『千の風になって』のヒットで、作る側も聴く側も『死』というタブーから開放された」と話しています。