2009年1月アーカイブ
60
還暦(かんれき)
60年で十千十二支の組合せがひとまわりすることから
70
古稀(こき)
唐の詩人、社甫の詩「人生七十古来稀なり」にちなんで
77
喜寿(きじゅ)
喜の草体が七十七と読まれることから
80
傘寿(さんじゅ)
傘の略字が八十と読めることから
88
米寿(べいじゅ)
米の字が八、十、八に分解できることから
90
卒寿(そつじゅ)
卒の通用異体字が九十と読まれることから
99
白寿(はくじゅ)
百の字から一を引くと白になることから
108
茶寿(ちゃじゅ)
茶の字の草冠を二十、その下の部分を米という字に見立てて八十八、合わせると百八になることから
111
皇寿(こうじゅ)
皇の字を白、一、十、一に分解。九十九を表す白に一、十、一を足すと百十一になることから
※還暦は満年齢、その他は数え年で祝うのが一般的です。
唇の周りのシワやあごのたるみなど、口元には加齢のサインが現れやすいですね。歯周病や虫歯で歯を失ったり、むせやすくなったりして、老いを意識した人も少なくないはずです。
「口の老化は生活の質を低下させ、全身の老化につながる」と鶴見大学歯学部の斉藤教授は話しています。
口と全身の健康は、様々に影響しあっています。歯周病は、糖尿病や動脈硬化などとのかかわりが指摘せれていて、飲み込む力の低下は、高齢者の肺炎の原因となることが分かっています。消化や抗菌、歯と粘膜の保護など、唾液の機能も健康維持に欠かせません。
斉藤教授が特に注目しているのが、唾液中に含まれ、傷や神経の修復などの働きを持つ様々な成分です。それらは口の粘膜から吸収され、全身を強化します。斉藤教授は「唾液こそ健康の秘訣」とも言っています。
同学部付属病院では、唾液の分泌のほか、かむ力や歯肉の状態など、加齢により衰える5項目を検査して口の老化度を測っています。全身の老化度の検査結果と合わせて分析し、生活改善の指導などを行っています。
斉藤教授は「まずは老化や健康の知識を積むこと。そのうえでライフスタイルを見直し、ストレスをコントロールするのが、理想的な老化防止のステップ」と説いています。
検査をしなくても、大まかな老化度がわかる目安もあるので、ご紹介します。
厚生労働省の調査によると、歯の数の平均は、30歳代前半が28.6本、40歳代前半が27.5本、50歳代前半が24.8本、60歳代前半が21.3本、70歳代前半が15.2本と減っていき、80歳代以上は10本に満たないそうです。
唾液の分泌量は、ガムをかみ、出てきた唾液を計量カップなどで測ります。年齢にかかわらず、10分間で10ミリリットルより少ない場合は、分泌機能が低下している心配があるので、医師に相談することをおすすめします。
口の老化度測定項目
①咬合(こうごう)年齢
左右の奥歯のかむ力
②歯周年齢
歯周ポケットの深さと歯肉からの出血
③のみ込み年齢
のみ込む能力
④唾液年齢
唾液分泌量と口内のカンジダ菌の数
⑤歯年齢
残っている歯の数
出物腫れ物のなかでも出物(おなら)の話しです。
強い不安や緊張を長く感じると腹痛や下痢を起こしたり、腸にガスがたまり不快感に見舞われたりします。これは脳と腸が密接な関係(脳腸相関)にあるかです。
腸の運動を支配する自律神経お調整しているのが、脳の視床下部です。緊張や不安に襲われると、個人差もありますが、この視床下部の情報伝達に乱れがでます。その結果、腸の活動に異変が生じるというわけです。
特にストレスに過敏な人、こうした過敏性腸症候群になりやすいです。症状が気になると、それがストレスとなり症状を悪化させるという悪循環におちいります。
こうした患者の治療体験が豊富な東急病院心療内科の伊藤医長は、会議中におなかが「ゴロゴロ」と鳴ってしまったことをきっかけに、おなかの張りに敏感になった25歳の会社員女性の症例を紹介しています。女性は友達とお茶を飲んでいるときでも、おなかの張りを感じると、トイレに駆け込んで、おならを出し切らないと気がすまなくなってしまいました。
伊藤医長は、おなかの張りは心身症であると判断し、心理療法の一つである「森田療法」を実践指導しました。不安や症状をあるがままに受け入れて、今やるべきことに集中する治療法で、神経症の治療などとして広がっています。
この女性は数ヶ月後、おなかのゴロゴロは感じるものの、仕事や友人との会話など別の対象に注意を向けられるようになり、症状に対する苦痛や悩みが小さくなったそうです。
伊藤医長は「重症例には抗不安薬などの薬物も処方するが、症状が完全になくなることはない。おなかの張り、おならとうまく付き合い、自分らしい生活を送るという視点が重要」と話しています。
ちなみに、野菜メインの食事ととったあとのおならは量は多いものの臭くはないそうです。また、腸に働く乳酸菌やビフィズス菌が『生きたまま腸に届く』と有毒ガスの発生の抑制につながります。
なにわともあれ、ストレスはよくありません。旅にでも出て、リフレッシュしてみてはいかがでしょう。
氷や雪の上での運動は、冬ならではの楽しみですね。
最近、雪のつもった低山などを歩く「スノーシューイング」のツアーが人気を集めているのをご存知でしょうか?雪の上をあるくためにくつの下に装着するアルミ製の歩行補助器をスノーシューといいます。古来、日本で使われていたかんじきに似ていますね。浮力があって雪に沈まないので、ひざへの負担が軽くなります。
スノーシューをつけて歩くのが「スノーシューイング」です。日本スノーシューイング連盟の担当者は、「体の動かし方は通常のウオーキングに近く、子どもから高齢者まで楽しめます」と話しています。
やや歩幅を小さくして雪を踏みしめ、ゆっくり歩くのが基本です。ストックを持って体を安定させます。通常のウオーキングよの倍近い運動量になるので、距離も、ウオーキングで歩く時の半分くらいが目安です。人里離れた土地を行く時は、ツアーに参加するか、地元の観光協会などでガイドを紹介してもらいましょう。
服装は帽子や紫外線を遮断するゴーグルのほか、シャツやフリース、パーカーなどを重ね着し、リュックに下着の着替えや水筒を入れておきましょう。雪の上では紫外線の跳ね返りもきついので、お肌もしっかりまもってくださいね。
「太っている人は、食べるのが早い」こんな印象通り、よくかまずに早食いすることは、確かに肥満の原因になるようです。
東京歯科大とライオン歯科衛生研究所は、肥満と食習慣の関連を共同研究しています。それによると、大人も子どもも早食いの人ほど肥満の傾向が強いことが分かりました。
研究では以外にも、夜食やおやつ、遅い夕食など、「いつ食べるか」は肥満との明確な関連がみられず、「いかに食べるか」の重要性がはっきりと浮かび上がってきました。
多くかむ人の特徴は、食事時間が長い一方、食事量は少ないことです。これは、食べ物をよくかむほど脳の満腹中枢が刺激されて、食欲が抑えられるためです。早食いの人は、満腹を感じる前に大量に食べてしまいがちになります。
研究グループが、健康な男性を50回以上かむ多咀嚼(そしゃく)と通常の咀嚼に分けて、満腹になるまでおにぎりを食べてもらったところ、多咀嚼は528グラム、通常の咀嚼は693グラムで、多咀嚼の方が確かに少ない量で満腹になりました。
血糖値を抑えるインスリンの分泌量も、多咀嚼の方が上昇が穏やかで、インスリン分泌する膵臓(すいぞう)にも優しいということになります。インスリン分泌は年齢とともに衰えて、糖尿病の原因になるため、若い時からインスリンを節約する食事は糖尿病を予防し、健康長寿につながります。
同研究所の主任は「大人になってから早食いを改善するのは難しい。子どもの時から、先に口に入れた食べ物をのみ込むまで次の食べ物を入れないなど、よくかむ習慣を身につけさせたい」と話しています。
以前、ダイエットの番組で、太った女性タレントにガリガリの男性タレントと同居をさせて、同じ食生活をさせるものがありまいた。確かに、その男性タレントは少量の食事をゆっくりとよくかんで食べていたのが印象的でした。そこで、早食い防止の10か条をご紹介します。
■早食い防止の10か条
- かむ回数を意思的にふやす
- 一口の量を減らす
- のみ込んでから次の食べ物を口に入れる
- 水分と一緒に流し込まない
- ゆっくりと、唾液を混ぜ合わせる
- 歯ごたえがる食材を選ぶ
- 野菜はゆですぎず、大きめに切る
- 品数を増やし、外食では定食を選ぶ
- 時々、はしを置く
- 2人以上で食べて会話を楽しむ
本年もどうぞ、よろしくお願いモウし上げます。
2009 丑年 元旦