2009年2月14日アーカイブ
今日はバレンタインですが、いかがお過ごしですか?
さて、寒い冬は、暖房をつけた家の中に閉じこもりがちです。滞在時間が長くなる、「お部屋の空気」について考えみたいと思います。
まずは、室内の乾燥から。気象庁によると、先月、東京で昼間の天気が「快晴」だった日の1日の平均湿度はいずれも40%以下でした。最低湿度は15~25%の間です。
九州大の教授は、ボランティアの大学生や高齢者に人工的に湿度や温度を変えられる実験室で過ごしてもらい、目や鼻、皮膚などへの影響を調べました。
目の乾燥の度合いを示す、まばたきの回数は湿度が30%以下に乾燥すると急に増加しました。細菌や異物などを排除する、鼻やのどの繊毛の動きも、湿度が20%以下になるとにぶることがわかりました。
肌は、手よりも顔の方が乾燥しやすくなります。湿度か30%以下だと、顔の皮膚からの水分の蒸発量が増えますが、手は20%になるまで増えませんでした。
インフルエンザ予防にも乾燥は良くありません。空気中のインフルエンザウイルスは湿気に弱く、乾燥を好みます。ウイルスと湿度の関係を調べた国立保健医療科学院研究員の池田さんは「ウイルス対策には湿度40%以上が目安」と話します。
湿度を上げるには、加湿器を使うのが一番ですが、室内で洗濯物を干したり、狭い家ならば台所で煮炊きをするだけでも効果的です。
ただし、60%以上だと、カビやダニが繁殖しやすくなるので、加湿のし過ぎも禁物です。
先ほどの九州大教授の実験では、若い人は乾燥した部屋に入ると、「乾燥感」に気づく人が多かったのに対し、高齢者は変化を感じない人が多かったようです。インフルエンザが重症化しやすい高齢者ほど、部屋の湿度管理が重要と言えます。気になる方は湿度計を購入して湿度チェックをしてみてください。
ちなみに私は、石油ファンヒーターより、昔ながらの石油ストーブが好きです。お湯も沸かせるし、加湿もできるし、暖もとれるしと一石三鳥です。