注意すべきペット感染症
ペットブームが続いています。こんな時代でもペットに関するビジネスは全体的に伸びています。また、ペット関連の面白いサービスもいろいろと出てきているようです。確かに、ペットの癒し効果で、ストレス解消にもなっているようです。
ですが、飼っているペットから感染症がうつることもあり、注意も必要です。
ある30代の女性は、長くせんそくのような症状を見せていましたが、原因が分からす、治療しても改善が見られませんでした。詳しい検査をしたところ、Q熱に感染していることが分かり、抗生物質を服用すると症状が緩和しました。室内飼いをしている3匹の犬から感染してしまったそうです。
「ペット溺愛が生む病気」の諸書がある日本大学医学部助手の荒島康友さんによると、Q熱は動物からうつる感染症の一つです。飼い猫は25%、飼い犬は15%が菌を持っているということです。人は空気中に飛散した菌を吸い込んで感染します。「慢性化すると、うつ病に似た症状になる場合もあります」と話しています。
犬や猫の習性やしつけの仕方を十分に知らずに飼い始める人も多いようで、犬や猫が嫌がることをして、かまれたりひっかかれたりして感染するケースがあります。また、ペットを溺愛して接触の程度が強くなり、感染する場合もあります。
荒島さんは予防法として、以下のことを勧めると同時に、「ペットは人間ではないということを認識して、節度あるふれあいをしてください」と呼びかけています。
- 定期健診を受けさせる
- 屋内で飼う猫は爪を切っておく
- ふん便は早めに処理する
- 口移しで餌を与えない
- 寝る時には寝室に入れない
感染症を疑う症状が出て、受診する際には、医師にペットを飼っていることを伝えることが大切です。ペットの感染症を考える医師はまだ多くないためです。できれば、ペットの種類や飼い始めた時期、接触状況などを書いた紙を渡しておくと良いでしょう。
以下、注意すべきペット感染症をまとめましたので、参考にしてください。愛犬や愛猫などとは節度を持ってふれあい、豊かなペットライフを楽しみたいものです。
注意すべきペット感染症
パスツレラ症(猫、犬、ウサギなど)
●かまれたり、ひっかかれたりして化膿する。気道感染して、せきやたんが出る
Q熱(猫、犬)
●インフルエンザのような症状。慢性化すると、肝障害や不定愁訴、慢性疲労のような症状
オウム病(鳥、特にセキセイインコが多い)
●インフルエンザのような症状。40歳以上の場合、多臓器障害になり死亡する場合も
猫ひっかき病(猫、犬)
●かまれたり、ひっかかれたりしてリンパ節が腫れる
サルモネラ症(ミドリガメ、犬)
●食中毒になる
エキノコックス症(犬、猫)
●体内で寄生虫が転移し、有効薬はない。感染から発症まで10年ほど。北海道で多い
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