ペットロス対策~ペットの死に備える正しい知識~
ペットの多くは人間より寿命が短いものです。そうすると、避けられないのが、ペットを見送ることです。
ペットを失った時、悲しみや喪失感を感じる「ペットロス」はしばらくすると回復しますが、重症化するケースもあり、注意が必要です。
日本ペットロス協会の代表で、心理カウンセラーの吉田千史さんは「家族同然にかわいがっていたペットを失った場合、悲しみにくれ、気分が沈みがちになるのは自然なこと」と話しています。通常は半月から一ヶ月ほどで回復するそうです。
しかし、いつまでも悲しみが治まらず、強い罪悪感や抑うつ、睡眠障害などが続くケースも数%程度あります。こるなるとかなり重いペットロスということになります。
ペットを溺愛していたのに、十分に看護できなかったという強い葛藤がある場合、重いペットロスになりやすくなります。真面目で、几帳面、責任感が強く、他人に気を使いがち、熱中しやすいといった性格の人も陥りやすいです。
吉田さんによると、ペットロスを重症化させないためのポイントは以下の四つです。
- ペットは自分より先に死ぬことを自覚する
- 過剰に依存せず、ほどよい距離をとる
- ペットを介した仲間を作っておく
- ペットロスについて正しい知識を持っておく
さらに、「仲間がいれば、悲しみを共有したり慰めてもらったりできる。知識を持っていれば、必要以上の苦しみや不安を防ぐことができます」と指摘しています。
ペットロスへの認知はまだ低く、周囲の理解は得られにくいです。「ペットが死んだくらいで」と言われることもあります。しかし、悲しみを抑えこまないことが大切なのです。
吉田さんは「一ヶ月たっても悲しみが癒えないかひどくなる、体重の極端な増減が見られる、死にたいと口に出したり考えたりするといった場合には、ペットロスに詳しい心療内科やカウンセラーなどの専門家に相談しましょう」と助言しています。
ペットロスに伴う心の変化は以下参照してください。
ペットロスの過程
●準備期
獣医師に余命を宣告されるなど、ペットの死が現実的になる。死までの期間が短いことが多く、心の準備があまりできない
●ペットの死
●衝撃期
死の直後から1~2日から1週間程度。衝撃と不安の強さは人により異なる
●悲痛期
一両日または1週間ほどたって、改めてしんみりとした悲しみや寂しさが強くなってくる。申し訳なさや絶望感に襲われる
●回復期
気持ちの整理がつき始める。いない生活に少しずつ慣れ、思い出しても以前ほどつらくなくなる
●再生期
悲しみから立ち直る。ペットへの感謝の気持ちが生まれ、失った経験を肯定的に振り返ることができる
カテゴリ
心の美トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: ペットロス対策~ペットの死に備える正しい知識~
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.la3-beam.com/cp-bin/mt/mt-tb.cgi/101
コメントする