2009年5月11日アーカイブ
男性のスキンケの特徴はひげそりですが、実は、ひげばかりでなく、皮膚を守る角質も削りとっています。角質の傷は、乾燥や肌荒れの元になります。わずかであっても、毎日の習慣なので、長年のうちに肌の状態に大きな差が出ます。
男性化粧品のマンダムが、20~60歳代の男性約60人の顔の肌の柔軟性を調べたところ、年齢相応より若い肌を持つ人は、T字カミソリよりも電気カミソリを使用している人の割合が高かったようです。この結果をみると電気カミソリのほうが肌にはやさしいということになりますが、T字カミソリのそり味も捨てがたいところです。
そこで、おすすめなのが蒸しタオルの使用です。シェービングクリームを塗ったところに蒸しタオルを15秒程度押し当てます。湯気と熱でひげをやわらかくする効果があり、荒れた肌をならし、削り取る角質を少なくする効果も期待できます。
一度、付けたシェーブングクリームはふき取り、そる前にもう一度塗ります。カミソリは、上から下に順にあて、そり残した部分などを下から上へ逆ぞりします。この時、忘れずにシェービングクリームを付け足してください。床屋さんでは常にやっていることなので、思い出しながら実践してみてください。
ひげそりで、毛穴に小さな傷がつくと、細菌が入り込んで炎症を起こし、赤く腫れる心配があります。そこで、ひげそり後の傷をむき出しにしないように、保湿製剤を塗っておくことをおすすめします。
保湿製剤には、水分が多いローション(化粧水)、油成分が多い乳液・クリームなどがあります。乾燥している冬場は乳液・さっぱりしたい夏にはローションという風に、好みに応じて選んでいただけばよいかと思います。
また、週末などはひげをそらずに、皮膚に余計な傷をつけないようにして、回復のための時間をとることも必要です。さらに、外仕事の方やゴルフなどの野外レジャーをする方などは、日焼けに注意しましょう。顔に大きなシミができると年齢以上に老けて見られてしまいます。日焼け止めは必需品です。
当然、ストレスや寝不足なども肌荒れの原因です。健康的な生活がスキンケアの基本なのです。
年を重ねるほど、肌の状態で見た目年齢に圧倒的な差がつきます。これからの時代、ローション・クリーム・UVケアなどのスキンケア商品は、女性だけでなく、男性にとっても必須アイテムなのは、間違いありません。