2009年5月29日アーカイブ
ばたん!「わーん、いたいよー!!」。子どもがドアのすき間に指を入れて遊んでいたら、別の子どもがドアを閉めてしまい、指を挟んでケガをした――。
ほかにも、床に置いてあったおもちゃにつまずいて転んだり、滑り台の上で友だちにぶつかって地面に落ちたり・・・。絵本「あぶない!きけん!」に登場する子どもはみな、本当に痛そうです。
ちなみにうちの娘(当時三才)は、昨年のクリスマス・イブに友人宅でパーティーをしていた際、はしゃぎすぎてテーブルにおでこをぶつけ、二針縫うほどのケガをしました。
さきほどの絵本を作ったのは、「失敗学」を提唱したことで知られる工学院大学教授の畑村洋太郎教授らのグループです。大人はもちろんのこと子ども自身にも危険の存在を知ってもらい、ケガや事故を予防する試みなのです。
歌も作りました。「あぶないとこは、どこかな?」と、家の中や公園などで危ない場所を探す「デンジャラスたんけんたい」です。大人向けの冊子「子どものための危険学」もあります。絵本とCDと冊子のセットは昨年10月、全国約1万3000箇所の幼稚園に無料配布されました。
反響は大きく、「保育園にも配って」といった問合せが殺到したそうです。ホームページから、絵本も歌も冊子もダウンロードできるようになっております。(下記参照)
「歌には振り付けもある。カラオケもある。自宅や幼稚園、保育園で危ないところを探して、ぜひ替え歌を作ってください」と畑村教授は話しています。
絵本では、簡単な実験のやり方も紹介しています。例えば、ドアのすき間に割り箸を入れて、ドアを閉めたらどうなるか・・・。こんな様子を目の当たりにしたら、うちの娘のおてんばも治るかもしれません。
絵本・歌・小冊子のダウンロード先
「子どものための危険学」はこちらをクリック