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2009年8月アーカイブ

耳を清潔に保ち、ストレスも解消できるということで、耳掃除を毎日の習慣にしている人は多いようです。

気が付くと、最近、私もちょっとした仕事の合間に耳かきをするようになっていました。しらずしらずにストレス解消しているのかもしれません・・・。

友人のお土産で、よく耳かきをもらうのですが、ことごとく幼い娘に壊されます(苦笑)。そこで、先日、鴨川シーワールドへ行ったときに、シャチのついた耳かきを買ってきたばかりです。

耳かきといってもいろいろあります。内視鏡付きの製品もあれば、黒檀(こくたん)、鹿の角などの高級素材を使った逸品も存在します。

耳かきの専門店によると価格帯は300~5万円台と幅広いようです。売れ筋は500円くらいの薄い竹製のへら型耳かきで、「細くてしなるので痛くない」ものが特に売れているそうです。

ただし、耳かきのしすぎで耳を傷めつけてしまうこともあるため、耳鼻咽喉科医は警鐘を鳴らしています。

耳掃除に絡むトラブルを抱える患者が1日数人受診するというクリニックもあるそうです。耳かきのしすぎで内部が赤くはれたり、耳あかを奥深く突っ込んでしまい耳栓のように詰まって聞こえにくくなったり・・・。

耳掃除の最中に子どもがぶつかって、耳の中を傷つける例もあります。専門の医師は「もともと耳には、耳あかを外に押し出す自浄作用がる。耳掃除は多くても週1回で十分」と助言しています。

そういえば学生時代、アパートに耳かきもなく、ほとんど耳掃除をしていませんでした。そんなある日、突然、「耳に虫が入った」という感覚に襲われ、とっさに耳に指を入れてみると、かつて見たことないくらい大きな耳あかがとれました。それはそれで、気持ちよかったのを覚えています。あれが自浄作用だったのかと懐かしく思い出しました。逆に今はこまめにやりすぎなので気をつけたいと思います。

以前、何かの番組でタレントの髙木美保さんが「私は耳掃除をしない」と言っていました。定期的にゴゴゴゴーと耳の中から音がして、大きな耳あかが出てくるそうです。ちなみに、それは突然やってくるので、とくダネ!の生放送中にもあったそうです。大きな耳あかをかき出しながら生放送に出演してところを想像すると、さすが、自然とともに暮らす女性は大胆で素敵です。

話しを戻すと、やりすぎると耳に良くないのは耳かきだけではありません。例えば、風邪の時に鼻を頻繁に強くかむと、鼻と耳をつなぐ耳管が開き中耳炎になりやすくなってしまいます。耳のためにも、鼻は静かにかむように心掛けましょう。

耳は聴力だけではなく平衡感覚もつかさどる大切な器官です。悪化すると症状が改善しにく時もあります。トラブルを感じたら、専門家と相談するなど、日頃からいたわりましょう。

夏休みも終盤ですが、お子さんたちは、有意義に過ごしていますでしょうか?

さて、合宿や夏の練習に参加する子どもが多いなか、熱中症で倒れるなどの事故も後を絶ちません。日本体育協会スポーツ科学研究室の伊藤静夫室長は「事故は『無知』と『無理』から起きる」と強調しています。

熱中症は、以下の四つに大別されます。

  1. 血圧が低下し、顔面が真っ青になる「熱失神」
  2. 脱力感、倦怠(けんたい)感の激しい「熱疲労」
  3. 足や腕に痛みも伴う「熱けいれん」
  4. 「熱射病」

中でも怖いのが、死に至る恐れもある「熱射病」です。応答が遅い、言動がおかしい、意識がないなどが特徴で、頭痛、吐き気を伴うこともあります。こうした症状がある場合、「『日陰で休ませれば』と高をくくらず、すぐに救急車を呼んで」と伊藤さんは話しています。救急車が到着するまでの間、首、わきの下、足の付け根を氷で冷やして体温を下げましょう。

熱中症の予防策は、無理をしないことです。炎天下にあえて激しい練習を行う指導者もいるようですが、「悪しき根性論」といっても過言ではありません。子どもの体重を毎朝測り、減少が続くようなら、休養させましょう。練習内容も、気温の低い時間帯を選ぶなど、工夫が欠かせません。夏合宿は初日が要注意です。体が環境に慣れていないので、事故が起こりやすいのです。

気温が31℃以上となると、熱中症になる危険性が高い「厳重警戒」区域です。持久走や激しい運動は避けましょう。35℃以上になると「原則中止」です。気温が低くても、湿度や日差しが強い場合は、慎重な対応が求められます。

水分は、随時補給が基本です。摂取量は、野球、サッカー、バスケットの場合、練習前は250~500ml、練習中は500~1000mlが目安となります。市販のスポーツドリンクで補いましょう。

私たちが子どものころのは、下級生は水を飲ませてもらえませんでしたが、今考えるととても危険なことだったのです。今はそのようなことはないと思いますが、子どもの状態を良く見て練習を行うことが、結果的に、熱中症の予防につながるのです。

海には日焼けした肌がよく似合います。ですが、紫外線の浴び過ぎが、しみやしわ、免疫力の低下、皮膚がんなどの原因になることもよく知られています。

紫外線は、空から降り注ぐだけでなく、地表面からも反射してあなたの皮膚を狙っています(別表)。海辺では砂浜や水面からの反射量も無視できません。

国立スポーツ科学センター皮膚科医の上田由紀子さんは「1,2回の海遊びで紫外線をあびただけで、深刻な病気になるわけではない。紫外線対策を十分とったうえで楽しみましょう」と助言しています。

日焼け止めを塗るのは基本です。皮膚のタイプによって異なりますが、紫外線の防止効果を示す「SPF」が30以上、「PA」が「+++」を選びましょう。

Tシャツなど服を着て泳ぐのもお勧めです。白い綿のシャツ1枚で、紫外線を通す量が14%に減ります。以前「服の色で紫外線対策」をお伝えしたとおり、紺や黒など、色が濃いほど紫外線を通さなくなります。最近では、伸縮性の高い海用の服「ラッシュガード」を着る人も増えて着ました。ラッシュガードの子供用もあるので、お子さんにも紫外線対策してあげてください。

日差しの強い午前11時~午後2時の時間帯は、日に当たるのを避け、このほかの時間でも長時間日に当たらないように休憩を挟むことをおすすめします。

上田さんが特に強調するのが「保湿」の大切さです。表皮のメラニン色素が紫外線を防ぐことは知られていますが、表皮の角層のアミノ酸も紫外線を防いでいるのです。この角層の潤いを保ち、皮がむけないように気をつけることが大事なのです。

そこで、まず、保湿クリームを塗ったうえに、日焼け止めを塗ります。日光を浴びた後は、皮膚を十分に冷やし、皮膚の修復作用があるビタミンA、C、Eなどが入った保湿クリームを改めて塗るといいでしょう。

皮膚の強さには個人差があるので、自分の肌の変化をじっくり観察しながら対処してください。

紫外線の反射率

  • 草地・芝生、土 10%以下
  • コンクリート、アスファルト 10%
  • 水面 10~20%
  • 砂浜 10~25%
  • 新雪 80%

夏本番です。乳幼児を暑さから守るのと同時に、あせもやオムツかぶれといった肌のトラブルを予防しなくてはいけません。

紙オムツメーカー大手のユニ・チャームの調査によると、夏場、乳幼児のあせもの発症率は約60%に達するそうです。特にオムツをあてた腰やおしりなどに多く見られます。

同社生活科学研究所と大学などの共同研究では、あせもの発症後、皮膚に付いている表皮ブドウ球菌という常在菌が急増していました。これを抗菌剤で抑えた結果、あせもの発症率は半減しました。同研究所では「まず清潔にすること。汗をかいているなと思ったら、シャワーを浴びさせたり、着替えさえたりしてください」と助言しています。

オムツかぶれは、オムツにくるまれた部分の皮膚に起きる炎症です。オムツの内側は汗や尿などで常に“高温多湿”で、皮膚がふやけた状態になっています。そこへ、便や尿の「化学的刺激」のほか、便をふき取ったり、オムツじたいが肌にこすれたりする「物理的刺激」が加わることで、肌が傷めつけられてしまうのです。

神奈川県立こども医療センター皮膚科部長の馬場直子さんによると、有効なのはこまめなオムツ替えだそうです。その際、肌に付着した便は、できればシャワーで洗い流してください。市販のおしりふきでごしごしするのは禁物です。水をたっぷり含ませたティッシュペーパーや柔らかいガーゼで、洗うように丁寧にふけば肌へのダメージは少なくてすみます。そして、すぐに、オムツをするのではなく、5~10分程度必ず乾燥させることが大切です。

夏は汗の量が増える分、尿は減るため、オムツの交換の回数も減りがちです。馬場さんは「オシッコをしていなくても2時間に1回くらい、オムツを外し、10分間ほどおしりを外気にあてて、肌を乾燥させてあげて」と話しています。

オムツかぶれ予防の主なポイント

  1. オムツ交換をこまめに行う。オムツをあてるときは必ず肌を乾燥させてから。ふやけた肌がもとに戻る。
  2. 着用前にワセリンなどの塗り薬を塗れば、バリア機能が補強される。
  3. 紙オムツは柔らかく、なめらかな材質のものや、肌にピッタリとくっつきすぎないものを選ぶ。

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