2009年9月 1日アーカイブ
ダイエットや偏った食生活は、生理の不調につながります。助産院で栄養相談を行っている管理栄養士の岡本正子さんは「特に若い世代は食事と生理の関係を理解し、きちんとした食生活を送ってほしい」と指摘します。
生理不順や無月経、生理痛など生理に伴う不調は、日ごろの食事のとり方によって改善できるといいます。「病気が原因ではない場合、無月経や生理不順は栄養バランスの乱れが要因のことが多い」と岡本さんは話しています。
薬ぜんの考え方をもとに
- ショウガやネギなど体を温め、体を冷やさない食材を使う
- 季節の食材をその特性にあった調理法で調理する
- レバーやゴマ・ミルクなど鉄分が豊富な食材を使う
- エネルギー源となる穀類・イモ類・豆類を日常的にとる
- 彩り・香りの良い食材を使う
などを心掛けると良いといいます。
1~5のポイントを踏まえ、今の季節の食材を使った一食分の献立としては
- ニンジンと新ショウガのご飯
- ニンジンのポタージュ
- カツオのカルパッチョ
- モロヘイヤのゴマ酢あえ
- ハーブティーのゼリー
のようになります。ショウガは体を温め、ニンジンやカツオ、モロヘイヤ、ゴマなど種実類は栄養豊富で、積極的にとりたい食材です。
一方、生理中の不快感解消に、チョコレートを食べたりコーヒーをがぶ飲みしたりする人もいるようですが、岡本さんは「これらの食品に含まれるカフェインは神経を敏感にし、緊張を誘うので、生理中の不快解消にはなりません」と話しているので、ご注意ください。
また、体操デザイナーの湯澤きよみさんは、産婦人科医の松本清一さんと共に生理痛を和らげる体操として「マンスリービクス」を考案しております。