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2009年10月 2日アーカイブ

気温や湿度、気圧のうち、どれが、体に最も大きな影響を及ぼすのでしょうか?魚沼市国保守門診療所の内科医で気象予報士でもある遊佐昌樹さんは、「体への負担が大きいのはやはり気温の急激な変化。急上昇すると、精神的に不安定になりやすく、急降下した場合は身体面に悪影響がでやすい」と話しています。

遊佐さんは、前日に比べて気温が5度以上、上下する日と、朝と晩の寒暖差が10度ある日は要注意とし、「気温が5度違うと季節が一ヶ月進んだ状態と考えてもいい。気温が大きく変動する前の日は、疲れをためないよう、無理をしないでほしい」と助言しています。

気温の変化は天気予報以外に、自分の肌で知ることもできます。例えば、生暖かい風が吹いたり夕立があったりした時は、前線の通過時などにあたり、その後、急激に気温が下がることが多いようです。

寒暖差が大きい場合は、衣服や部屋の温度を調整して対処してください。ただ、高齢者になると体の機能が衰え、暑さや寒さを感じにくくなります。

遊佐さんは「汗をかいていなくても、暑さのために体温が高くなっていることもあるし、寒いと感じていなくても、室温が低くなっている場合もある。家族や周囲の人が意識して気に掛けるようにし、例えば、足先を触って熱いと感じたら、室温を調整するなどしてほしい」と強調しています。

気象の変化を知れば、病気の発症や悪化を防げる場合もあります。医療機器大手のテルモが運営しているサイト「テルモ健康天気予報」など、天気予報を基に健康への注意を呼びかけるサービスもあります。実際、気象と健康の関係は、謎も多く、あまり解明されておりませんが、こうした情報を参考にして、日頃の健康管理に役立てたいものです。

⇒ テルモ健康天気予報はこちらをクリック

参考情報

寒暖差が大きくなる主な気象条件

  • 低気圧と高気圧が交互に移動してくる「移動性高気圧」の通過時
  • 暖気の後に寒気がやってくる「寒冷前線」の通過時
  • 地表の熱が奪われる「放射冷却」が起きた時
  • 乾いた高温の空気が地表に降下してくる「フェーン現象」が起きた時

それにしても、気象予報士というのは、医師だったり、タレントだったり、元サラリーマンだったりと、いろんな人がいるものですね。

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