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乗り物酔いを撃退する7ヶ条


秋は行楽のシーズンです。車やバスなどに乗る機会も多いと思いますが、乗り物に弱い人にとって移動時間は憂鬱です。そこで、乗り物酔いに「克(か)つ」方法をご紹介します。

そもそも乗り物酔いが起こるのは、乗り物による加速や揺れなどで、目や足の情報のほか、平衡感覚をつかさどる内耳にある三半規管の情報にズレが生じることで脳が混乱するためです。その結果、内臓をコントロールする自律神経の働きが不安定になり、頭痛や吐き気を催します。また、睡眠不足や低血圧、「酔ってしまうかも」という不安も、自律神経に変調をきたす原因となります。

「『乗り物酔い』撃退ブック」の著者で、目白大学教授(耳鼻咽喉科学)の坂田英明さんは「乗り物酔いを撃退する7ヶ条」を提唱しています。そのキーワードは、1.暗示 2.睡眠 3.服装 4.位置 5.姿勢 6.薬 7.アルコールです。

なかでも暗示の効果を強調し、「例えば子どもの場合、親が『あなたは酔いやすいから』と心配するほど酔いやすい。リラックスした気持ちで、自分は大丈夫だと信じることが大切」と語っています。

その上で、十分な睡眠を取り、腹回りなどを引き締めないゆったりとした服を着て、バスの前方や船の中央など振動や傾きの少ない席に座ることを心掛けましょう。

座る際にはあごを引くように意識してください。三半規管の中にはリンパ液があり、あごを引けば液の動きを抑えられ、酔いにくくなるためです。視線は進行方向や遠くの景色に向けてください。心配なときは、事前に酔い止めの薬を服用して下さい。大人の場合は、少量のアルコールを摂取するのも効果的です。

最後に乗り物酔いに効くツボをご紹介します。

乗り物に乗る30分前は、消化器系の症状を和らげる「内関(ないかん)」というツボを左右20~30回ずつ、親指の腹で優しく押しましょう。

気分の悪いときは、足にある「築賓(ちくひん)」というツボや童謡を鎮める作用がある頭頂部の「百合(ひゃくえ)」を優しく押しましょう。

  • 内関(ないかん)・・・手首の手のひら側にあるしわからひじ寄りに指3本分の位置
  • 築賓(ちくひん)・・・ひざの裏側と内くるぶしの間で、くるぶしから3分の1の位置
  • 百合(ひゃくえ)左右の耳の一番高いところを結んだ線と顔の中心線との交点

乗り物酔いに関しては、こちらの記事も参考にしてくだい。
⇒ 乗り物酔いを克服するためのポイント

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