2010年1月23日アーカイブ
寒い冬を暖かく、快適に過ごすためには、部屋の暖房器具にも気を配りたいものです。
東京ガス都市生活研究所が関東近辺の世帯を対象にいた調査(複数回答)によると、使用している暖房器具は、エアコンが圧倒的に多く98%で、その他、ファンヒーターが66%、床暖房が22%でした。
エアコンは、暖かい空気を対流させることで、部屋全体を早く暖めるところが長所ですが、同研究所・主幹研究員の宮城さんは「暖められた空気は乾燥している上、その風が直接あたるため、肌が乾燥しやすくなる」と指摘しています。
特に高齢者は就寝中、朝まで寝室の暖房をつけっぱなしにしがちのようです。エアコンは肌やのどの乾燥を招くため、長時間使用する際は、湿度への注意が必要です。気流が生じない床暖房や、電気で難燃性のオイルを温めるオイルヒーターなどが寝室には向いています。
暖房の方式で、体の動かし方にも違いがでます。同社と東京老人総合研究所による、自宅で暮らす高齢者を対象にした調査では、部屋全体を暖めることのできる床暖房やエアコンを利用している人の方が、こたつやホットカーペットだけを使っている人に比べ、1日の活動量が多かったそうです。こたつからほとんど動かない生活では、足腰が弱まったり、体が虚弱になったりする恐れもあります。
エアコンやファンフィーターを使用する場合、ちょっとした工夫で暖房効率を上げることができます。カーテンを厚手のもにすると窓から熱が逃げないようになります。さらに、床下まで十分な長さがあれば、冷気の浸入をシャットダウンできます。暖まった空気は上昇するため、足元は寒くなりがちですが、扇風機で天井に向けて風を送れば、部屋全体の空気がかき混ぜられて、全体的に快適な温室を保つことができるので、おすすめです。