2010年2月16日アーカイブ
日本では、「おしゃれな飲み物」というイメージが強かったハーブティーですが、元々は古代ギリシャ時代にまでさかのぼる薬草茶で、最近は健康維持や体質改善のために飲む人が増えています。
ハーブの正しい知識の普及を進める日本メディカルハーブ協会理事で薬剤師の三浦利加子さんは「ハーブには医薬品のような即効性はありませんが、その人の体に合わせた穏やかな効果が期待できます」と言っています。
風邪が流行するこの季節は免疫力を高めると言われるエキナセアがお薦めです。米国の原住民が万能薬として用いてきた薬草で、欧米では感染症予防のためによく使われています。ネトルやエルダーフラワー は花粉症に有効とされています。抗アレルギー作用があり、くしゃみや鼻水などの症状を緩和してくれます。
生活習慣病の予防に有効とされるのはマルベリーです。糖分の吸収を抑え、血糖値を下げる働きがあります。このハーブティーは食前に飲むほうが効果的です。リンデンは血圧を下げると言われています。不眠にはバレリアンとジャーマンカモミールお薦めです。鎮静作用と体を温める作用があり、深い眠りに誘ってくれます。
一方、医薬品との飲み合わせに注意が必要な種類もあるそうです。うつ症状に効くとされるセントジョンズワートは、血液凝固防止薬や強心薬、気管支拡張薬などと一緒に飲むと、薬の働きを弱めてしまいます。また、ブラックコホシュやセージは女性ホルモンに影響を与えるため、妊娠中には控えたほうが良いようです。
ハーブティーは一度に大量に飲むのではなく、日本茶を飲むのと同じように習慣にしていくことが大切です。「今年は風邪を引かないけれど、ハーブティーのおかげかなというのが理想です」と三浦さんも話しています。下記の表も参考にしてください。