2010年2月20日アーカイブ
ドライアイになると、目が疲れる、ゴロゴロするなどの不快感、見えにくいといった症状に見舞われます。これは、目の表面が乾いて傷つくためで、パソコンを駆使するオフィスワーカー特有の病気だと思われがちです。ですが、東京女子医大の高村悦子准教授(眼科)は「高齢者の7割がかかっているといわれ、年齢と関係が深い病気の一つです」と話しています。
高齢者に多いのは、涙や、涙の蒸発を防ぐ油分の分泌量が減るためです。そのうえ、老眼や白内障で視力が落ちると、目を凝らして見るようになります。すると、自然にまばたきが減って、さらに涙の蒸発を助長してしまいます。
目の潤いは目の若さを示します。ドライアイを防いですっきりした視界を保ちたいものですね。
そのためにはまず、まばたきの回数を増やすことです。パソコン作業や読書の際には特に意識しましょう。上目使いでは目を見開くことにもなり、涙の蒸発が増えるので、下向きの視線で画面や本を見るように心掛けましょう。また、目に合った眼鏡をかけることも大切です。
冬は特に、エアコンの効き過ぎで室内が乾燥していることが多々あります。加湿器などで湿度を調節し、エアコンの風が顔に直接当たらないよう机などの位置にも工夫が必要です。
涙の乾燥を防ぐ油分は、まぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌されます。老廃物などで詰まらないよう、洗顔時には目の周りを丁寧に洗ってください。蒸しタオルを5分ほど目の周りに当てておけば脂汚れがよく落ちます。アイメイクはまぶたの縁にかからないようにし、寝る前はきれいに落としてください。
目の潤いを補うには、ゆっくり入浴するのも効果的です。乾燥が気になり、市販の目薬を使用する場合、「防腐剤の入っていない『人口涙液』が望ましい」と高村さんはアドバイスしています。
ドライアイの主な症状
□目が乾く感じ
□目が疲れる
□目がゴロゴロ・ショボショボする
□目が重たい
□目がかすむ・見づらい
□目が充血する
□白っぽい目ヤニがでる
ドライアイチェック法
まばたきせずに10秒⇒できなければ、ドライアイの疑い