カレンダー

« 2012年4月123456789101112131415161718192021222324252627282930

子どもの爪かみ


子どもの指先が荒れたり腫れたりして甘皮がささくれ立ち、いつも深爪になっていたら、あかぎれ・しもやけなどの手荒れのほかに「爪かみ」の可能性があります。

「おおの矯正くりにっく」の大野院長は長年の治療を通じて、歯並びの矯正に訪れる子どものごく一部に、指先がただれているケースがあることに気付いたといいます。足の爪もかんでいた7歳の女児もいたそうです。

「爪かみは幼児期から児童期にかけて見られるが、歯並びへの影響は小さく、多くは成長とともにおさまる。ただ、指先の皮膚が硬くなったり、指が変形したりした場合は、神経性習癖として治療が必要」と話しています。

大野院長によると、爪かみが激しい子どもは神経質で緊張しやすいといった性格的な特徴があるほか、親が過干渉だったり放任主義だったりと、親子関係に情緒的な安定がない場合があるそうです。そして親は爪かみに気付くと激しくしかりつけ、子どもはますます不安定になり爪かみがやめられなく――という悪循環に陥りやすくなってしまいます。

教育相談に応じている東京学芸大の小林正幸教授は「親は子どもの爪かみを過度に注意しないようにしましょう」と助言しています。そして子どもに不安やストレスがあることを理解し、感情を親が代弁するように勧めています。「『宿題が心配なんだね』など、不安を表現してもよいことを理解させる。すると爪に向っていたストレスを言葉で表現できるようになる」そうです。

また、子ども自身が爪かみをやめたいという意志があるなら、爪かみをしなかった日はシールやスタンプを与える「ごほうび療法」も効果的です。爪かみをやめると、指先の荒れも自然に解消するといいます。

小林教授は、「爪かみを家庭だけで解決するのは難しい場合もある。スクールカウンセラーなどに相談すると、治療の足がかりを得られるでしょう」と助言しています。

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 子どもの爪かみ

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.la3-beam.com/cp-bin/mt/mt-tb.cgi/168

コメントする