2010年4月30日アーカイブ
心地よい音や音楽は、単なる楽しみにとどまらず、心や生理機能にプラスに作用します。
音楽には、メロディーや音色のようなわかりやすい特性以外に、無意識に人を快適にする要素があります。複数の音が組み合わさった和音や、耳に心地よさを感じる高周波、音同志のぶつかりがさらに高い周波数の音を生じる倍音、「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」と呼ばれる規則性と不規則性が調和したリズムなどです。埼玉医大教授の和合治久さん(免疫学)は「こうした特性が自律神経に作用して副交感神経の働きを促すと、リラックス効果が生まれ、心身の状態を整えてくれる」と話しています。
これを計画的に活用し、病気の改善や健康維持に役立てる「音楽療法」も普及してきました。胃潰瘍や高血圧といった症状の改善を助け、病人の痛みや不安をやわらげるほか、認知症ケアにも使われます。全国の病院や福祉施設で音楽療法を行っているのは、日本音楽療法学会が把握しているだけで5000以上あるそうです。
病気予防にも、音楽療法は勧められています。和合さんは「倍長やゆらぎが豊富な音楽ほど、健康効果は高い。不安やストレスの減少、心拍や血圧の安定、免疫力アップが期待できる」と話しています。例えば、モーツァルトの音楽には、この条件にあったものが多いようです。寝る前の20~30分、集中して聴くのがお勧めだといいます。
また、レントという音響熟成の黒糖焼酎 も存在します。お試しあれ。
音楽情報サイト⇒音楽と共に
音楽の主な効果
- 感情の発散や鎮静作用をもたらす
- 自然に体がリズムを感じることにより身体運動を誘発する
- 記憶の中の出来事と結びつき、懐かしい思い出を想起させる
- 言語や国境を超えた共通のコミュニケーション手段となる
- 合唱や演奏などの集団活動で社会性が育ち、人格形成の手段となる