2010年5月 8日アーカイブ
ゆっくり自然の中を歩くハイキングにうってつけの季節です。杏林大学医学部教授の大野秀樹さんは「初心者は少しでも先に進もうと、早足になりがち。特に歩き始めは注意が必要。ペースが速すぎるとバテてしまいます」と注意しています。ゆっくりした一定のペースを保つことがハイキングを楽しくするコツです。
その時、運動量の目安になるのが心拍数です。下記のような心拍数が年齢別の目安となります。最近は手軽に測定できる腕時計型の心拍計が1万円前後から販売されています。ただ、この心拍数でも、呼吸などに苦しさを感じる初心者は無理せず、ペースを落とすことも大事です。
大野さんのお薦めは、都市近郊にある低山を歩くコースだそうです。1000メートル以下で、休憩や昼食時間を入れ、長くても6時間以内で往復できるコースを選びましょう。岩登りや沢登りのある場所は避けたほうが無難です。「きつい坂を歩かなくても景色のいい場所に行き着くコースはたくさんあります。ガイド書で探してみてください」と大野さんも話しています。
また、ハイキングでも本格的な登山同様に、「分相応」を意識してほしいとアドバイスしています。若い頃に登山経験があり、久しぶりにハイキングを楽しもうという人は特に注意が必要です。体調が悪いときや天気が悪いときは、行かないという決断も重要です。なぜなら、自分で思うより体力は確実に落ちているものです。迷うこともあるので、単独行ではなく、友人・知人と一緒に、ゆっくりと自然を楽しんでは、いかがでしょうか。
目標心拍数(拍/分)
- 20代・・・130
- 30代・・・125
- 40代・・・120
- 50代・・・115
- 60代・・・110