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2010年7月31日アーカイブ

夏山シーズンがやってきました。お店で朝食を買って早朝登山に臨む人も多いでしょう。しかし、朝食の選び方には要注意です。パンや甘いものを直前に食べると、バテの原因になるといいます。杏林大学教授の大野秀樹さんは「食パンや菓子パンなどは血糖値を急上昇させ、インスリンの分泌も増える。インスリンは脂肪の燃焼を防げる働きがあり、エネルギーが供給されなくなります」と話しています。

同じ炭水化物でも、米などのでんぷん類のほか、デニッシュのようなパンを選べば、登山中に脂肪をうまく燃焼できます。ノンシュガーのコーヒーもお勧めです。カフェインが脂肪の消費を促進してくれるためです。

登山中の食べ物や水分補給にも注意が必要です。一般に、食べ物は2時間おき、水は1時間おきといわれますが、「中高年は食べ物を1時間おき、水分はのどが渇く前にこまめに取る方がいいでしょう」と大野さんは助言しています。

登山前とは逆に、登山中はアメなどの甘い食べ物が適しています。水分補給は熱中症対策のうえからも欠かせません。中高年世代は、体温調節が難しくなりがちだからです。

疲労回復を図るためにも、食への気配りが求められます。登山中は、空気の薄い高地で紫外線や気温差などの影響を受けるため、体内に活性酸素が発生しやすいのです。疲労がひどくならないよう、ビタミンEやカテキンなどの栄養補助食品で抗酸化物質を補給するのもいいでしょう。登山後30分以内にアミノ酸を取ると回復を早めます。アミノ酸飲料を飲むのも効果的です。

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