2010年8月11日アーカイブ
ウオーキングや登山に出かける時など、ひざや足首にテーピングをすると、関節を安定させて、けがや痛みを予防するのに役立ちます。
ひざは、太ももの筋肉に支えられています。ですが、中高年になって筋肉が衰えると、ひざへの負担が大きくなります。軟骨がすり減る「変形性ひざ関節症」になることもあり、ひざに痛みが出たり不安定になったりします。また、足首を支える筋肉が弱くなると、つまずいた拍子などにひねってしまい、ねん挫を起しやすくなります。
帝京平成大講師の倉持梨恵子さん(スポーツ医学)は、「テーピングは、ギプスなどの固定と違い、正常な関節の動きをできるだけ妨げないように巻くのがポイント」と説明しています。
ひざにテーピングを巻く時は、ひざの皿にテープがかからないようにし、足首は何重にもぐるぐる巻いてがっち固めないようにします。
巻き方は下記に示しましたが、あらかじめテープに切り込みが入っていて、簡単に巻けるタイプも市販されています。
ただ、テーピングはあくまで、筋肉や関節を支える補助的手段に過ぎません。倉持さんも「テーピングで支えるということは、その分、筋肉を使わないということ。ふだんから、太ももや足首の筋肉を伸ばすストレッチやトレーニングも忘れないでほしい」と話しています。
足首の関節を安定させるテーピング
- かかとをテープの真ん中に乗せる
- テープの両端を引っ張り、左右のくるぶしの上まで張る
- 別のテープを少し前にずらして、かかとに張り、足首の前で交差させる
ひざの関節を安定させるテーピング
- テープの両端に切り込みを入れる
- ひざの裏からテープを張る
- 切り込みを入れた部分で、ひざの皿を包むように巻く