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2010年10月11日アーカイブ

運動会でリレーと並んで人気のある競技が綱引きです。「腕で力任せに引くのではなく、綱に全体重を乗せて後ろに倒れ込むようにして引くのが極意」と語るのは、日本綱引連盟アドバイザーで金沢大教授の山本博男さんです。

長身の人や体重の重い人の順に前から並び、間隔は1m程度がいいそうです。綱を持ったら片方のわきでしっかりと挟みます。両足は肩幅くらいに開き、片方の足を後ろに引きます。

「用意」の合図で背筋を伸ばして腰を落とします。スタートの号令とともに後ろの足を前の足の位置まで戻し、綱に体重を預けて両足で地面を踏みつけると、力もそれほど入れずに面白いように引けるといいます。視線を空に向けることで自然と後傾姿勢になり、体重を十分に利用できます。

これらのポイントを仲間に説明するだけで「相手が同じ戦法を取らない限りまず負けることはない」と山本さんは話しています。

綱引きは、太ももの裏側の筋肉など下半身を鍛えられるだけでなく、後ろ向きの動作が体のバランス感覚を養います。山本さんの研究では、加齢に伴って普通の歩行より後ろ歩きの方が先にできなくなることが分かっています。山本さんは「綱引きは老化防止にも役立つかもしれませんよ」と話しています。

綱引きのフォーム

  • 体を正面に向ける
  • 綱の左右どちらにたつのかは、自分が最も引きやすい位置で
  • 全員で「イチ、ニ、サン」と声を出す

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