2011年3月 2日アーカイブ
鼻づまりを今すぐ和らげたい時に試したいのが温め療養です。
東京厚生年金病院耳鼻咽喉科部長の石井正則さんは、「入浴やシャワーで温かい蒸気を浴びたり、鼻から額にかけて温めたタオルで覆ったりすると効果的。軽い鼻づまりなら、1分ほどで鼻が通るはず」と話しています。
風邪などで過剰に鼻汁が分泌されている時には、鼻の奥の粘膜もうっ血して腫れ、鼻の穴が狭くなります。温めると血管の循環が良くなり、粘膜のうっ血が治まるといいます。温かい飲み物を飲むことでも効果が期待できます。
仕事中など、温められない場合に石井さんが勧めるのは、わきの下を圧迫する方法です。「わきの下の皮膚の下には、鼻の穴の血管を収縮させる交感神経が走っています。そこを圧迫して刺激し、鼻の腫れを治めるわけです」と石井さんは話します。
つまっている鼻の反対のわきの内側の付け根から、指3本分下のあたりをぎゅーっと数十秒押します。右がつまっているなら、左のわきの下を押します。
指を使うより、ペットボトルをわきの下にはさみ、広い面積を圧迫した方がより効果的です。500mlほどのペットボトルをわきの下にはさみ、内側に押しつけるようにします。両側を1度にやるのではなく、片方ずつやった方がいいそうです。
症状がひどくて寝付けないなど、重い鼻づまりなら、耳鼻咽喉科で、薬を使ったり、粘膜を焼いたりする治療が受けられます。