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美健伝道師: 2010年1月アーカイブ

明るくさわやかな笑顔の決め手は口元からのぞく、輝く白い歯です。

歯の構造は3層になっています。厚さ1、2ミリのエナメル質、その下に象牙質、神経や血管が通る歯髄があります。半透明のエナメル質から、内部の象牙質の薄い黄色が透けて見えるのが歯の自然な色です。

これが、加齢により、エナメル質が薄くなったり、象牙質がより黄色く変化することによって、黄色く見えるようなります。

また、酸蝕(さんしょく)症という症状もあります。

炭酸飲料や果物などが含む酸で歯が解け、冷たいものを食べた時などに歯がしみる知覚過敏が起こります。さらに歯のエナメル質が変化して透明度が増したり、エナメル質が溶けて、その下の象牙質がむき出しになったりして、歯の色が黄ばんでしまします。

一度溶けた歯を元には戻せません。東京医科歯科大教授の田上さんは、「歯は毎日の食事で酸にさらされ、ある程度の酸蝕は仕方がありません。酸性の強い飲食物でも、そのとり方を工夫すれば、症状の進行を穏やかにできます」と話しています。

ph.jpgまず、控えたいのは「ながら飲み」です。仕事や運転をしながら、だらだら飲み続けるのは、歯が常に酸にさらされていることになり、溶けやすくなります。ジョギングなど運動後の水分補給も注意が必要です。口の中が乾いて、口の中を中性に戻す唾液が出にくい状態では、さらに酸蝕されやすくなります。

エナメル質が溶けだすのはPH5.5より低く、酸性度が強くなった時です。(表参照)

酸の強い飲食物をとった後、すぐの歯磨きは控えたほうがよいでしょう。酸にさらされた歯は軟らかいので、ここで歯を磨くと、さらに表面が削れやすくなってしまいます。歯磨きをする目安は、食後30分程度です。この間に、唾液の働きで口の中が中性に戻ります。また、唾液に含まれるカルシウムやリンが、溶けた歯を元に戻す再石灰化の働きもしてくれます。

田上さんは、「酸性の強い飲食物をとったらすぐ、お茶や水で口の中を中和させるのも有効です。赤ワインにチーズ、紅茶に牛乳など、再石灰化を促すカルシウムが豊富な乳製品を合わせるのも良いかもしれません」とアドバイスしています。

黄色くなってしまった歯を白くしたいときは、ホワイトニングという方法もあります。薬(漂白剤)と自分の歯型に合わせて作った専用のマウスピース(トレー)を使って行います。

自宅で行う方法と、歯科医院で行う方法の2通りあます。いずれも治療は自費になり、上下で5万円程度かかるようです。

もっと詳しく知りたい方は、日本歯科審美学会のサイトをご覧ください。

⇒ 日本歯科審美学会

寒い冬を暖かく、快適に過ごすためには、部屋の暖房器具にも気を配りたいものです。

東京ガス都市生活研究所が関東近辺の世帯を対象にいた調査(複数回答)によると、使用している暖房器具は、エアコンが圧倒的に多く98%で、その他、ファンヒーターが66%、床暖房が22%でした。

エアコンは、暖かい空気を対流させることで、部屋全体を早く暖めるところが長所ですが、同研究所・主幹研究員の宮城さんは「暖められた空気は乾燥している上、その風が直接あたるため、肌が乾燥しやすくなる」と指摘しています。
特に高齢者は就寝中、朝まで寝室の暖房をつけっぱなしにしがちのようです。エアコンは肌やのどの乾燥を招くため、長時間使用する際は、湿度への注意が必要です。気流が生じない床暖房や、電気で難燃性のオイルを温めるオイルヒーターなどが寝室には向いています。

暖房の方式で、体の動かし方にも違いがでます。同社と東京老人総合研究所による、自宅で暮らす高齢者を対象にした調査では、部屋全体を暖めることのできる床暖房やエアコンを利用している人の方が、こたつやホットカーペットだけを使っている人に比べ、1日の活動量が多かったそうです。こたつからほとんど動かない生活では、足腰が弱まったり、体が虚弱になったりする恐れもあります。

エアコンやファンフィーターを使用する場合、ちょっとした工夫で暖房効率を上げることができます。カーテンを厚手のもにすると窓から熱が逃げないようになります。さらに、床下まで十分な長さがあれば、冷気の浸入をシャットダウンできます。暖まった空気は上昇するため、足元は寒くなりがちですが、扇風機で天井に向けて風を送れば、部屋全体の空気がかき混ぜられて、全体的に快適な温室を保つことができるので、おすすめです。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

さて、正月休みが終り、仕事や学校が再開するこの時期は「心機一転、頑張ろう」と思う反面、「今ひとつ本来の調子が戻らない」と感じている人も多いのではないでしょうか?そんな人に、日常生活にうまく戻る方法をご紹介させていただきます。

産業医で労働衛生コンサルタントの下村洋一さんは「毎年、今ごろから心身の不調を訴える人が増え、中にはうつや脳卒中になる人もいるので要注意です」と指摘しています。

正月休みは他の連休とはかなり事情が異なっています。時期が長く、気温が低いため、屋内で過ごす時間が長くなります。食生活も普段とは違い、お酒を飲む機会も多くなります。

4~5日間も仕事から離れると色々なことを忘れ、心にぽっかり穴が開いたようになってしまうこともあります。普段とは違うストレスで調子が狂いやすくなることもあるようです。

体にも疲れがたまっています。夜遅くまでテレビを見たり、帰省や家族旅行で長時間、車を運転したりすると、生活リズムが崩れて睡眠不足になってしまいます。注意が散漫になり、通勤中の交通事故や、仕事中のけがにつながることもあります。

下村さんは「十分に睡眠をとること。眠い時は少しくらい昼寝をしてもいい。残業はなるべく避けて早めに就寝し、その代わり、朝は早めに起きることが大事です」とアドバイスしています。

寒い季節はこたつが恋しいものですが、思い切って外へ出かけてみましょう。散歩などで日光を浴びれば、体内時計が「夜型」から「朝型」にスムーズに切り替わり、さわやかな気分で一日を始められるようになります。

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