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美健伝道師: 2010年4月アーカイブ

心地よい音や音楽は、単なる楽しみにとどまらず、心や生理機能にプラスに作用します。

音楽には、メロディーや音色のようなわかりやすい特性以外に、無意識に人を快適にする要素があります。複数の音が組み合わさった和音や、耳に心地よさを感じる高周波、音同志のぶつかりがさらに高い周波数の音を生じる倍音、「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」と呼ばれる規則性と不規則性が調和したリズムなどです。埼玉医大教授の和合治久さん(免疫学)は「こうした特性が自律神経に作用して副交感神経の働きを促すと、リラックス効果が生まれ、心身の状態を整えてくれる」と話しています。

これを計画的に活用し、病気の改善や健康維持に役立てる「音楽療法」も普及してきました。胃潰瘍や高血圧といった症状の改善を助け、病人の痛みや不安をやわらげるほか、認知症ケアにも使われます。全国の病院や福祉施設で音楽療法を行っているのは、日本音楽療法学会が把握しているだけで5000以上あるそうです。

病気予防にも、音楽療法は勧められています。和合さんは「倍長やゆらぎが豊富な音楽ほど、健康効果は高い。不安やストレスの減少、心拍や血圧の安定、免疫力アップが期待できる」と話しています。例えば、モーツァルトの音楽には、この条件にあったものが多いようです。寝る前の20~30分、集中して聴くのがお勧めだといいます。

また、レントという音響熟成の黒糖焼酎 も存在します。お試しあれ。
音楽情報サイト⇒音楽と共に

音楽の主な効果

  • 感情の発散や鎮静作用をもたらす
  • 自然に体がリズムを感じることにより身体運動を誘発する
  • 記憶の中の出来事と結びつき、懐かしい思い出を想起させる
  • 言語や国境を超えた共通のコミュニケーション手段となる
  • 合唱や演奏などの集団活動で社会性が育ち、人格形成の手段となる

食塩を多く摂取する人ほど、胃がんや脳卒中を発症しやすかったり、介助が必要になったりする可能が高いようです。そんな中、減塩に取り組んで人も多いのではないでしょうか。一方で、取り組みが不十分だと考える人も増えているようです。そこで手頃に出来るのが、「減塩」や「低塩」の調味料や製品の利用です。

従来の食塩と比べて塩分の量が半分となっているのが「味の素」の「やさしお」です。ナトリウムの分量を半分に減らし、カリウムを増量しました。

同社の調査では、調理時に塩分を控えめにしている主婦は約8割だそうです。しかし、「毎日の料理で減塩するのは面倒」、「ちゃんと減塩できているか不安」といった声もあるといいます。そんな声に応えて、調味料事業グループ課長の古賀さんは、「今までと同じ量をかけてください。料理を美味しく食べることができ、減塩ができる」と話しています。

同じ技術を使って、コンソメと鶏ガラだしスープを今年、商品化しました。価格は割高ですが、血圧が気になる高齢者や40歳代以降を中心に、リピーターが増えているようです。

味の素の技術を使って、減塩商品の開発に乗り出す企業もあります。ヤマキは塩分を50%カットした「だしつゆ」、伊藤ハムは、塩分量を35%カットしたウインナーや生ハムを商品化しました。

注意したいのは、腎臓が悪く、カリウムを排泄する機能が落ちている人です。これらの商品は、カリウムが増量してあるので、利用の際は医師への相談が望ましいでしょう。

一方、日本ハムは塩分を35~40%カットし、緑茶成分を加えたロースハムやベーコンを昨年から販売しています。食べ比べてみてはいかがでしょう。

肝臓を悪くする筆頭と言えば、お酒です。飲みすぎると、アルコール性肝障害や脂肪肝を引き起こすおそれがあります。わかっちゃいるけどやめられない私のようなタイプの人に、賢い飲み方をご紹介します。

肝臓にとってアルコールは、毒物などと同じく解毒処理すべき存在です。アルコール健康医学協会によると、分解能力は人それぞれですが、体重60キロの人が日本酒1合を飲んだ場合、分解するのに3~4時間かかります。

慶応大学名誉教授の石井裕正さんは「酔いの程度とは関係なく、アルコール分解には時間がかかり、それが肝臓に負担をかける」と注意を促しています。飲みすぎると、肝臓は朝まで酷使されるといいます。

石井さんは肝臓に負担をかけない飲酒量の目安として、日本酒なら2合を提案しています。「3合以上飲む生活を続けると、半数以上の人は肝障害が出るおそれがあります」と話しています。

週に2日、「休肝日」を設けることが肝心です。ポイントは連続2日ではなく、2~3日飲んで1日休むリズムをつくることです。飲まない時間が36時間以上あると、脂肪肝の原因となる肝臓の中性脂肪がしっかり放出されますが、それより短いと放出が不十分な可能性があります。

つまみを食べながら飲むことも心掛けたいところです。お酒は胃から素早く吸収されますが、食べながら飲むことでアルコール濃度が低くなり、肝臓への負担を減らせるということです。

う~ん、実際、私には休肝日二日はつらすぎます(苦笑)

1回の飲酒で適当とされるお酒の量

  • ビール(5度)・・・中びん2本(1リットル)
  • 日本酒(15度)・・・2合(360ミリリットル)
  • 焼酎(25度)・・・1.2合(220ミリリットル)
  • ウイスキー(43度)・・・ダブル2杯(120ミリリットル)
  • ワイン(14度)・・・1/2本(360ミリリットル)
  • 缶チューハイ(5度)・・・3缶(1リットル)

中学の環境の変化になじめず、不登校などのきっかけにもなってしまうのが“中1ギャップ”です。新中学生の親は、子どもの心の健康への配慮も必要です。

「今の中学生の最大の関心事は周りと仲良くつきあえるかどうか。新入生には、親が想像する以上のストレスがかかります」と、日本学校保健会事務局次長の並木茂夫さんは話しています。

元中学校長として生徒と対話してきた並木さんの親へのアドバイスは「春はひたすら子ども話を聞くこと」です。会話していても、子どもの話を聞いていない親は意外に多いそうです。親への研修会ではまず、“悪い聞き方”を実演しているそうです。例えば、頼まれてもいないのにアドバイスしたり、家事をしながら適当に相づちを打ったり・・・。必ず「それ私です」と声が上がるそうです。

逆に良い聞き方は、価値判断を加えずに「大変だったね・・・」と共感を示しながら、話を引き出すようにします。カウンセリングでも使う基本的な方法で、話すことによって、感情や考えが整理され、自分で解決策を見出していくのだといいます。一緒にオロオロする親もいるそうですが、毅然と構えることが大切です。

春を過ぎても解決しなければ、担任やスクールカウンセラーに相談してみてください。ただし、並木さんの経験では、子ども自身が乗り越えることがほとんどだそうです。「『親に話を聞いてもらえた』ことが、大人が思う以上に子どもの心の安定につながることを知ってほしい」とアドバイスしています。

聞き上手になるための3つのポイント

  1. 話に意識を集中させる
  2. 相手の気持ちを理解しようとする
  3. 話を引き出す

集団生活に適応できない児童で授業が混乱してしまうのが「小1プロブレム」です。我が子が授業中にきちんと座って話を聞けるかどうか、心配な親御さんも多いと思います。

諏訪東京理科大教授の篠原菊紀さんは「幼児期に十分体を動かすと、注意力や感情の抑制力が高まる」と話しています。篠原さんたちは長野県内の保育園で、特別なプログラムを導入している園と、していない園の園児に注意力や抑制力を調べるテストを行いました。すると、運動をしている園の方が高く、その差は小学3年生くらいまで持続したそうです。

「身体のコントロールと心のコントロールは似たような脳の機能を使っている可能性がある」と篠原さんは話しています。運動は、おにごっこや縄跳びなど何でもよいのですが、全身バランスをよく使う運動が効果的だといわれています。

実際にいすに座ることに慣れさせるには、リビングなど子どもが落ち着ける場所で親子一緒に座り、少しでも長く座り続けられたら、すぐに褒めることが大切です。篠原さんによると、褒められたという“快感”と、その時の行動は、脳の「大脳基底核」と呼ばれる部分で結びついていて、褒められると、もっと続けようというやる気が起きるそうです。

座っている間、その日の出来事を話したり、好きな絵本の内容を、絵本を使わずに話して聞かせることもおすすめです。親子のコミュニケーションも深まり、一石二鳥です。

間もなく新年度が始まり、就職や進学、転勤などで、生活のリズムがそれまでと大きく変わるケースもあります。朝は自然に目覚め、夜は眠くなるなど1日のリズムをつかさどる体内時計をうまくリセットすることによって新生活に備えたいものです。

研究によると、人間の体温やホルモンの分泌をコントロールする体内時計の周期は、平均25時間であることがわかっています。地球の自転は1周24時間なので、毎日1時間のズレが生じることになります。東京医科大で睡眠学講座を担当する講師の駒田洋子さんは「長期の休みなどで、自宅にこもっていると、宵っ張りになるのはこのためです」と説明しています。

このズレは、主に太陽の光を浴びることで修正されるといいます。目の奥の視交叉上核(しこうさじょうかく)という部分に、各器官に指令を出す体内時計があって、強い光を浴びると時計の針が1時間戻ると考えられています。また眠気をもたらすホルモンのメラトニンは、朝の光を浴びると約14時間後に分泌が始まり、スムーズな睡眠につながります。

駒田さんは「体内時計のリセットには朝日を浴びることが一番有効。まず出勤時刻から逆算して、起床時間をきめましょう」と提案しています。まず、朝起きたらカーテンを開けて、太陽の光をしっかり浴びます。もし窓から日が差さないようなら、外に出て散歩するのもいいでしょう。、「最初は慣れない時間に起きるのがつらいが、やがて寝る時間も落ち着き、リズムが生まれる。前夜が遅くても起床時間を守ってほしい」と言います。

昼間に強い眠気を感じるようなら、昼食後に20分程度、昼寝をすることをおすすめします。駒田さんは「長時間の昼寝や午後3時以降の昼寝は体内時計が狂いやすい、寝付きが悪くなる原因です」と話しています。

1日の始まりは「朝日」から

  • 朝起きたら、カーテンを開けて朝の光を浴びる。明るい窓際なら30分、窓から1メートル離れた所では1時間が目安。
  • 日焼けが気になる場合は、長袖を着ても問題ない。
  • リセット効果が一番あるのは午前6時~8時。できればこの間に起床して光を浴びる。前夜が遅くなっても、起床時間を守る。

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