美健伝道師: 2010年12月アーカイブ
マスカラやアイライン、アイシャドーなどで、目元を強調するメークが流行しています。しかし、東京の岡村皮フ科医院には、メークが原因で目の周りがかぶれてしまった女性達が多く訪れているそうです。
同医院院長の岡村理栄子さんは、「目元は顔の皮膚の中でも、薄くデリケートな部分。最近は皮膚のかぶれだけでなく、マスカラに含まれる繊維が目に入るなどのトラブルもある。あまり濃い化粧は考えものです」と注意を促しています。
目元にしっかり化粧をしていれば、まず目元の化粧だけを落とします。コットンにメーク落としをしみこませて、目にあてて少し置いてからふき取ります。何度もこすらないようにしてください。口元も意外にかぶれやすいので、口紅も目元と同様にして、ふき取ります。
メーク落としを販売する「ユニリーバ」によると、流行の付けまつ毛の利用者から、「のりが落ちにくい」といった声が聞かれるといいます。片手でまぶたを押さえ、付けまつ毛をそっと外し、メーク落としをしみこませたコットンで目元に残ったのりやアイメークを落とします。
目元や口元のポイントメークを落としたら、「ダブル洗顔」をします。ダブル洗顔は、顔の化粧をメーク落としで浮かしてから、さらに洗顔料で顔を洗うことです。「皮膚のかぶれ防止にはメークをしっかり落とすことが大切です。化粧をした日は、ダブル洗顔を基本としてください」と岡村さんは話しています。
ボイントメークの落とし方
コットンにメーク落としをしみこませる⇒目元や口元にそのコットンをしばらくのせておく⇒こすらないでメークをふき取る
先日の笑っていいともに出演していた仲間由紀恵さんが、寒さ対策を聞かれたときに「黒糖ショウガ湯」を持ち歩いていると言っていました。沖縄出身の彼女は、寒さに弱いそうですが、「黒糖ショウガ湯」に助けられているそうです。
そこで、総合情報サイト「オールアバウト」の漢方と薬膳料理のガイドを担当する杏仁美友(あんにんみゆ)さん直伝の黒糖ショウガ湯の作り方をご紹介します。
◇黒糖ショウガ湯材料(3杯分)
ショウガ10グラム、黒砂糖大さじ2杯、水2カップ
- 鍋に、ショウガの千切り、黒砂糖、水を入れ、沸騰させる
- 沸騰したら弱火で5分ほど煮込み、茶こしでこす
発汗作用がるショウガと、温める黒砂糖の組合せは、風邪対策にもなります。仲間さんの元気の秘訣は黒糖ショウガ湯にあるかもしれませんね。
杏仁さんは、お茶にあわせて、ちょっとつまむのにいい物として、クルミ、松の実などナッツ類をすすめています。「冬は、冷えから便秘になりやすい。ナッツ類に含まれる油脂は、腸を潤すといわれています。便が硬く、コロコロしている人は毎日少しずつ食べるといいでしょう」だそうです。
また、伝統医療の漢方では、体を温めたり冷やしたりする働きで、食べ物や飲み物を「寒」「涼」「平」「温」「熱」の五つ(五性)に分類しています。最後に飲み物・甘味料の五性をご紹介します。
寒~涼
- 緑茶
- ウーロン茶
- コーヒー
- 白砂糖
平
- ハチミツ
- 氷砂糖
温~熱
- 紅茶
- ローズティー
- 黒砂糖
- ワイン
アロマセラピーの効果が注目される分野に認知症があります。
認知症の早期診断・治療の研究で知られる鳥取大医学部の浦上克哉教授は、老人保健施設で暮らす認知症の高齢者28人にアロマセラピーを施し、効果を測定する研究を行いました。
昼用は、集中力を高め、記憶力を強化するといわれるローズマリーとレモンを独自の配合でブレンドし、夜用は、鎮静効果が期待される真正ラベンダーとスイートオレンジを混ぜて作りました。これらの香りに接するセラピーを昼夜2時間ずつ、約1ヶ月続け、セラピーを受けた期間の前後で記憶力などを調べました。
正常な人は0点、アルツハイマー型認知症の人だと14点以上になる機器で測ったところ、軽~中度の認知症の高齢者11人については、平均で5点、改善が見られました。
また、夜間よく眠るようなって生活リズムが整ったため、「昼は眠りがちで夜に大声を出す」といった認知症特有の症状も緩和されたそうです。
アルツハイマー病は、嗅覚をつかさどる「嗅神経」から障害が起きるとされ、アロマセラピーは、この嗅神経に良い刺激を与えている可能性があります。
浦上教授は「研究を参考に、アロマセラピーを導入したグループホームで、お年寄りの表情が良くなったという感想もあります。薬に頼らない認知症対策として、アロマセラピーを試して欲しい」と話しています。
寒い冬の朝、目が覚めても寝床から出るのはつらいものです。そこで、シャキッと起きて1日を元気に過ごせるちょっとしたコツをご紹介します。
「明け方は体温が低くなっている。布団の中で体を動かして体温を上げ、脳と体を『休息(副交感神経)モード』から『活動(交感神経)モード』に切り替えて」と話すのは、「毎朝スッキリ起きる技術」などの著書がある精神科医の梶村尚史さんです。
具体的には、布団の中でひざを曲げ伸ばししたり腰をひねったりして、できるだけ徐々に体を動かします。大切なのは、全身の筋肉を使うことです。
布団から出たら、カーテンを開けて朝日を浴びましょう。眠気や目覚めなどをつかさどる人間の体内時計は、1日1時間ほど遅れますが、強い光はこのずれを修正してくれます。熱めのシャワーを浴びると、全身の皮膚が刺激されて交換神経はより活発になり、体温や血圧が上昇します。これで脳も体も活動する準備が整うのです。
朝が楽しみになる習慣も、起きる動機付けになります。日光を浴びる散歩などは理想的ですが、インターネットなどやりたいことなら何でもよいそうです。
スッキリした目覚めの一番の障壁は夜更かしです。梶村さんは「朝早く起きることで夜も寝付きがよくなる。良い習慣を身につけると、自然と目覚めもよくなる」と話しています。
布団でできるウオーミングアップ
- 片足ずつ両手で抱えて、ゆっくりと胸に引き寄せる。反対の足は伸ばしたまま。
- 右手を添えた左足をゆくり右側に倒す。腰と背中をしっかり伸ばす。
「最近トイレが近くて」という悩みを持っている人が多いようです。
東京大学病院泌尿器科で排尿障害専門外来を担当する井川靖彦さんによると、「トイレが近い=頻尿」の目安は、毎日、日中に8回以上、また就寝後1回以上トイレに行く、という状態だそうです。
トイレのことで困っている、という人は、まず自分の生活習慣を見直してみましょう。水分を取りすぎていないか、トイレが自室から離れていて不安や焦りを感じていないか、体が冷えやすい服装ではないか―などなど。
頻尿の原因これらのほかに、「過活動膀胱」という病気の場合があります。井川さんは「疫学調査では40歳以上の男女1割以上に、過活動膀胱の症状があることがわかっています。ところが『トイレが近いだけ』『年だから』などと軽く考え、病院を受診する人は非常に少ない」と話しています。放っておくとトイレに追われる生活になり、生活の質も低下してしまう恐れもあります。
過活動膀胱かどうかは、症状質問票(下記表)でチェックできます。「合計点数が5点以下なら軽症ですが、6点以上の場合は過活動膀胱のや他の泌尿器疾患の可能性があるので、受診をお勧めします。医師の生活指導でかなり改善できます」と井川さんもアドバイスしています。
過活動膀胱症状質問票
日中の排尿回数
7回以下:0点/8~14回:1点/15回以上:2点
就寝中にトイレで起きる回数
0回:0点/1回:1点/2回:2点/3回以上:3点
急に尿がしたくなり、我慢が難しい経験
なし:0点/週1回未満:1点/週1回以上:2点/1日1回くらい:3点/1日2~4回:4点/1日5回以上:5点
急に尿がしたくなり、我慢できずにもらす経験
なし:0点/週1回未満:1点/週1回以上:2点/1日1回くらい:3点/1日2~4回:4点/1日5回以上:5点