先週末に友人の家族と食事をしました。
その時に、重大発表がありました。
なんと、16年も勤めた会社を辞めることにしたそうです。
いろいろなことが重なってのことだと思いますが、一番のキメテは「ライフワークバランス」だそうです。
会社の売り上げも伸びている時期で、社員にいろいろと負担がかかっているようですね。
朝も暗いうちから仕事にでかけ、夜遅くまで帰れないそうで、休みの日にもチョコチョコと出社したり、現場へ出向いたりしていたようです。
それなりに年収はあったようですが、もっと大事ななにかを忘れてしまっていると感じたのだと思います。
最近は、ライフワークバランスという言葉をよく耳にしますが、誤解を恐れずにあえて言うと「残業は無能の証し」だと思っています。
これは、個人の能力という意味も多少ありますが、主に組織の能力ということです。
特に日本のホワイトカラーの生産性はかなり低いので、残業も多いと思います。
ですが、日本の製造現場における生産性は世界でもトップクラスなので、だらだら働いているホワイトカラーは、ぜひ、トヨタの工場で勉強してください。
そもそも、一日八時間も本気で集中して仕事をすれば、もうくたくたで残業なんかできませんよ。
それに多少の設備投資で、IT技術を使えば、かなりの時間短縮ができるはずです。どんな業種でもきっと役立つIT技術はあるはずなので、時間を買うと思って投資することをおすすめします。
実際にこうした企業努力で残業を大幅に減らした会社もあります。そこは、残業代が減った分は各種能力手当てで、社員の年収は落とさないようにしているそうです。
このような努力もしないで、「会社のために頑張って残業しろ」なんて言っている企業は、優秀な人材からどんどんいなくなり、さらに残業が増えるという悪循環に陥ることも考えられます。
精神論でガンバレガンバレといってもどこかでひずみがでるのは当たり前ですからね。
そんな時代の流れのなかで、タイムマネジメントのコンサルタントなども出てきているので、話しを聞くのもいいかもしれません。
例えば、
1、仕事の種類
事前にわかるものか、突発・割り込みのものか
2、仕事の処理法
今やるか、後でやるか
3、仕事をする主体
自分がやるか、他人でもよいか
という分類をして、優先順位をつけて、時間を有効活用する方法などがあります。
基本的には、仕事の「はじめ」と「おわり」の時間をきちっときめて仕事をすることが大事です。
例えば、もう少しでキリがつくからと残業してキリをつけても、次の日の午前中は達成感でぼーとしているようでは意味がありません。
時間で区切れば、次の日は朝から集中してできるので、時間を有効に使えます。
時間を無駄に使っていないかもう一度チェックして、「ライフワークバランス」を見直してみては、いかがでしょう。
小さい子どもがいる方だと、一緒に夕食を食べることとかって結構大事だと思いますよ。
私の友人もしばらくはゆっくり休んで、また、改めて幸せな人生の一歩を踏み出して欲しいです。
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