2009も一週間が過ぎましたが、いかがお過ごしですか?
あまりいいニュースもなく、不況・不況とメディアが騒ぎ立てておりますが、どうぞ、まどわされないでくださいね。
別にお金がなくなったわけではなく、動かなくなっているだけですので。ひっそりと大金持ちがお札を燃やしていないかぎりですが。
お金云々の前にしっかりと自分の価値観をもつことが重要です。お金に振り回されない人生にしたいものです。
さて、私は六年半くらい前にある自然化粧品を販売する会社に転職しました。当時の求人広告に「この不況の時代に前年比120%の伸び率」とありました。今思えばこれが転職を決定ずけたコピーだったと思います。
現在は、退社しましたが、改めて「なぜ不況時に高級基礎化粧品が売れるのか」を分析して、私なりの結論を出してみました。
まずは、食品や化粧品は日常で購入することが習慣になっています。なので、毎月その分の予算は確保するわけです。このように値段を下げなくても毎月売れるというのが要因のひとつです。
ちなみに、衣料品が不況時にもろに影響を受けるのは、購入が習慣になっていないため、値下げをしないと売れないからだと考えます。スーツなどは数年に一回くらいしか買いませんからね。婦人服だってそんなに頻繁には買いません。せいぜい季節の変わり目くらいでしょうか。そうすると値段のイメージがつかないなので、「もっと安くならないの」となるわけです。そして、購入をあきらめます。
また、不況だからなにも買わないというわけではありません。不況でも元気な企業はありますからね。ひとつの傾向として、より、安心・安全な買い物をしたいという心理が働きます。例えば、化粧品だとしっかりした知識と経験がある美容部員から安心・安全な商品を購入したいというような心理です。このとき、多少高額でもお金を払うわけです。
そうすると安物のメイクアップ商品などは売れなくなります。
大事なのは、消費者の心理です。
時流を見て、消費者の気持ちになってみるんです。時流を見るだけならだれでもできます。新聞やニュースからいろんな情報が入ってきますからね。大切なのは「それらの現象の元になっている人間の心理はどういうものか」です。
常に相手の気持ちなどを想像していないとなかなか消費者の心理は理解できません。すなわち、これがリサーチの根本で、ビジネスの重要な部分です。
とにかく、情報に惑わされることなく、しっかりと自分のビジネスを成長させたいところです。景気が下降しているなら、早く底をつかせて、とにかく上を見つめることが重要です。下ばかり見ていたり、そのような情報に振り回されていると、とめどなく下降していく危険があります。
世の中は、人の心理で動いているので、明るく楽しく毎日を過ごすことを心掛けたいものです。
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