クロージングとフォロー

カウンセリングの説明でも述べましたが、カウンセリングさえしっかりできていれば、クロージングは必要ありません。

お客さまは、まず、欲しいか欲しくないかを決定して、それから購入するに値する価値があるかどうかを判断し、相手が信用できるとなれば購入に至るわけです。

実は、カウンセリングの段階で、購入するかしないかは、ほぼ決まっているのです。

また、特に都会の方は、あらゆるクロージングにうんざりしております。なので、クロージングされないと逆に新鮮に感じることもあるのです。

エステの後に、「本日、商品をお持ち帰りしますか?それとも後日にしますか?」これで十分です。

こうして、購入してくださったお客さまには、まず、三日後と一週間後を目安に電話や面談をします。

使用量や使用法、お肌の状態を確認するためです。

そして、お肌の状態が改善されていたら、例え微差でも、そのことを指摘してあげます。これで、化粧品力の証明にもなりますし、お客さまへのティーアップにもなるわけです。

化粧品によっては、好転反応がでるものもあるかもしれませんが、例え状態が悪くなってもそのことをしっかりと説明して、安心させてあげてください。自分が惚れ込んだ化粧品の力を信じることが重要です。

その後は、定期的に連絡をとり、しっかりとリピーターにしてくださいね。一度、ファンになると継続して利用してもらえるのが、化粧品の特性です。

あの松下幸之助さんも「売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客を作る」といっておりますので、しっかりとしたフォローが大切なのです。

以上が、化粧品のクチコミビジネスの大きな流れとなります。自分もキレイになって、まわりの人もキレイにして、家族同然の仲間を増やしていくのが、クチコミビジネスの醍醐味ではないでしょうか。

余談ですが、女性はやっぱり美に対する意識が高いですね。敗戦直後の焼野原でも鏡を見ながら、身だしなみに気を使っていた方がたくさんいらっしゃったといいます。例え、どんな状況でも女性は美を求める。だから、化粧品などの美容関連は不況にも強いのです。

また、化粧品は定期的に購入するという習慣になっているので、化粧品代は生活費の中からしっかりと確保されます。さらに、予算もだいたい決まっているので、無理して値下げをしなくてもよいのです。

逆に、紳士服などは、頻繁に買うものではありませんから、予算も景気によって左右されてしまいます。久しぶりに紳士服店に行ったら、思ったより高かったとなると、値下げしないと売れなくなってしまうのです。

例えば、近所の状況を注意深く観察すると、不況の時などでも、美容関連のお店は増えていたりするものです。

私が化粧品の販売会社に転職したのも不況の時でした。最初に勤めていた会社の業績が悪化して、将来への不安を感じていた時に転職したのです。求人募集に「こんな時代でも売上高は前年比120%」というコピーがあったことを今でも鮮明に覚えています。

その後、いろいろありまして、その会社は倒産してしまったのですが、化粧品とクチコミビジネスについてたくさん学ばせていただきました。今回、化粧品に特化した内容でまとめたのは、そのことへの感謝を込めております。

どんな化粧品の販売にも役立つ内容にしたつもりなので、どこかで良き化粧品を広めている方のお役にたてれば幸いです。

また、こちらに関連するコンテツがありますので、よろしければ参考にしてください。
⇒ セールストークテクニック

最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。