デヴィ夫人の詐欺体験〜なりすましメール〜

デヴィ夫人が、昨年末に詐欺に騙されそうだったことを1月の『ライオンのごきげんよう』で明かしていました。

デヴィ夫人は世界的な政治家や文化人と交流があり、海外の友人も多いようですが、この事件も英国や米国も舞台となる国際的な話しでした。

昨年暮れの金曜日、デヴィ夫人に友人から「今、ロンドンにいるが、路上でピストルをこめかみに突きつけられて、パスポート、クレジットカード、トラベラーズチェックなど金品を全部取られた」という内容のメールが届きました。

さらに「ホテル代を払えないから2850ドルをすぐに送ってくれないか」と依頼されたそうです。デヴィ夫人はその友人が大金持ちなのに金額が小さいことを疑問に感じましたが、「ホテル代の金額なのだろう」と、すぐに送金しようとしました。

ですが、送金先が分からなかったのです。

そこで、文面から緊迫した様子が伝わったことから、彼女は自分のクレジットカードの番号をメールで返そうとしたそうです。

すると、それを知った秘書に「それだけは絶対にやめたほうがいい」と止められました。

なので、デヴィ夫人はメールで振込口座を教えるように先方に伝えましたが、返事はなかったそうです。

もし、秘書が止めなければカードを悪用されていたかもしれませんよね。

実際、年明けの月曜日には、その友人から連絡があり「ニューヨークにいて、ロンドンなんかには行ってない」ということでした。友人は「こちらで元気にしていますから、そんなメールに騙されてはいけない」と伝え、例のメールについては「ハッカーがアドレスを盗んだのだろう」と分析していました。

“オレオレ詐欺”などを総称して“振り込め詐欺”と呼びますが、現在は様々な手口があるようですね。

デヴィ夫人が経験したメールアドレスを盗んで友人になりすます手口は“なりすましメール”とも言われています。「詐欺も国際的になったわね」とデヴィ夫人も驚いていましたが、メールを使った方法は国内でも通用するものであり、今後、十分注意する必要があると思います。

それにしても、このような詐欺を考えるのは、頭の良い人たちなのだろうといつも思います。このような人たちを含めたロジカルライアー(論理的うそつき)が、いつ自分に襲い掛かってくるかわかりません。

彼らは、相手の心理をも手に取るように計算して、あの手この手でキャッシュを奪い取ろうとしてきます。本当は、その頭脳をもっと社会のために役立ててくれれば良いのですけどね(>_<)

残念ながら、そういうわけにはいかないようです。さらに残念なことに、そういう人たちと頭脳で戦おうとしても、勝利するのはなかなか難しいと思うのです。

では、どうしたら良いのでしょう?

私は感覚で防衛するしかないと考えています。とてもあいまいですが、感覚というものが生きていく上でとても重要な要素だと思うのです。そして、感覚を研ぎ澄ますのに何が必要かと言うと、やっぱり知識と経験でしょう。

少なくてもこの記事を読んでくださっている方は、“なりすましメール”という詐欺があることを認識したわけですから、詐欺に騙される可能性は減少したはずです。

この感覚というものは、しっかしとした知識と経験の元でこそ威力を発揮します。

なので、日々進化するロジカルライアーの餌食にならないように、しっかりと知識を蓄え、いろいろな経験を重ね、感覚を研ぎ澄ます努力をする必要があると思います。

私自身も詐欺など他人事だと思っておりましたが、以前、母親のところに弟の名を使ったオレオレ詐欺の電話がありました。母親はすぐに怪しいと感じたので、被害はありませんでしたけどね。ぜひ、こいうった体験談を他人事だと考えずに、自分の身にも起こる可能性がある事として、十分ご注意ください。

疑うだけの人生も寂しいですが、ロジカルライアーは近くに潜んでいるかもしれないのです。

信じる事と疑う事。何事もバランスが重要です。