仕事がいちばん面白い。

おかげさまで、吉本興業は元気です。テレビでは、毎日たくさんの芸人が、みなさんに親しんでいただいています。
でも、ことし4月101年目を迎える吉本興業が、次の100年を見据えたときに、いま何をすべきなんだろうと考えました。
年明けの最初の答えは、「人を採用しよう」ということです。しかも、できるだけ若い人を。

かつて、劇場で親しまれていた笑いが、テレビというメディアに変わっていったように、
ネットが人と人をつなげていく時代には、笑いのスタイルも、楽しみ方も、どんどん変わっていくに違いありません。
(YNNというソーシャルプラットフォームも、ネット上に立ち上げました。)
新しい時代に、新しい人が、次の「面白いこと」を考えることで、違う何かが生まれてくるような気がします。

吉本興業の仕事はラクな仕事ではありません。でも、世の中に数ある仕事の中でも、なかなか面白い仕事だと思います。
若い人が頑張って面白い仕事をすることで、自分もまわりも幸せな気持ちになれたら、
きっと会社も世の中も、もっと元気になるはずです。当社の企業理念には、
「我が社の社員の幸せは、自らが楽しんで生きることで、社会に貢献し、人々を幸せにすることである。」とあります。
ぜひ、そのことを、若い人たちに実践してほしいと思うのです。

101年目を迎える吉本興業は、この春から、
中学卒業・高校卒業の若い社員を採用する計画です。


以上は、読売新聞でたまたま目にした吉本興業の求人記事です。

とても素晴らしい内容だと感じました。私が前から言っていることと同じようなところがいくつかあります。

まとめると、

1.例えば、劇場からテレビ、テレビからネットと時代や状況は刻々と変わっていくので、常にその時代や状況に適応するように自分自身を進化させなくてはいけないということ

2.仕事はラクではないが、面白いものであるということ

3.自らが楽しむことで、人々を幸せにすること

4.中学卒業・高校卒業の若い社員を採用するということは、中途半端な大卒という学歴は必要なくなるということ

以上のようになります。

3について補足すると、他人を幸せにすることと自分の幸せとは、表裏の関係にあります。なので、人々を笑顔にすれば、おのずと自らも楽しくなるということです。

これからの時代は「ジョブレス・リカバリー」がひとつのキーワードになってきます。

これは「雇用拡大をともなわない景気回復のこと」という意味になりますが、要するに、生活水準は変わらなくても雇用は減りますよ、ということです。

例えば、自動車メーカーや家電メーカーでは、今まで日本人がやっていたことは、ロボットや安い賃金で働く外国人の作業になります。

なので、これからの日本人は作業ではなく、仕事をしていかなくてはいけないということです。

そういったことも含め、今回、吉本興業の求人記事を紹介しました。これからの時代を「生きるチカラ」というものを実践の中で教え、育ててくれそうな気がします。

確かに100年の歴史があり、100年先を見据えている企業なのでしょう。

これから就職される方は、一生勤められるかどうかではなく、ますます厳しくなる時代を「生きるためのチカラ」を身に着けられるかどうかが、企業を選ぶポイントだと思います。

最終的な目標は、死ぬ直前までやりたい仕事というものを自分で創り出し、そこで自分自身を雇うというこです。

吉本興業の求人に興味がある方は、下記のホームページをご覧ください。
⇒ www.yoshimoto.co.jp
※求人に関しては2013年1月10日現在の情報ですので、ご注意ください。

今回はタレントではなく、マネージャーや各種制作スタッフ・技術スタッフなど、あくまでも社員の募集ですので、給料をもらいながら社会勉強ができるということです。