やっぱり原子力発電所はなくならないのか

約二年前、大震災の時には多くの人が原子力発電の危険性を認識し、廃止したほうが良いと考えた。

しかし、火力や水力、自然エネルギーなどで発電すると、どうしても原子力発電よりコストが高くなってしまう。

当然、それは我々が支払う電気代へ影響を与えることになる。

原子力発電の全廃を考えた時点で、それは想定内のことであったはずだ。

また、これから新規で契約する場合、太陽光発電の売電価格がさらに下がるらしい。

いくら想定してこととはいえ、電気代が上がり、太陽光発電の売値が下がるということが、実際に自分たちの身にふりかかると、また流れが変わってしまうかもしれない。

「とりあえず、原発を稼働させれば電気代も下がるでしょ」という声が大きくなれば、せっかく自然エネルギー発電へ向けられた国民の目は、原子力発電へ戻ってしまうのではないだろうか。

理想を言えば、技術の進歩により太陽光発電の効率とバッテリーの能力が飛躍的に向上し、自分たちが生活するのに必要な電力は自分たちで補えること、つまり電力の自給自足だと考える。

例えば、パソコンでいうと、CPUの処理速度やメモリの容量、特にハードディスクの容量などは驚くほど進化している。

こういったことを踏まえると、電力の自給自足もただの夢物語でなく、近い将来はそうなる可能性は高いと思う。

というのも、ips細胞の発見など、0を1にすることは非常に難しいが、1から10や100にすることは、それほど難しくない。

だが、時代は無常で、いろいろな方向へ流れていく。

ここで、日本という国は今のところ世界で唯一、原子爆弾を投下された国であることと大震災の福島のことを思い出し、進むべき道を考える必要があると思う。