中島敦「名人伝」とタモリさんby林修先生

本日の笑っていいともで、林修先生はタモリさんと初めて会った時から中島敦の名人伝に出てくる主人公のような人物だと思っていたと言っておりました。

主人公は、弓矢の名人になりたくて、日々、一生懸命努力をしておりました。

やがて、どんな獲物も仕留めるほどの腕前になります。

さらに努力を続けると、睨みをきかせるだけで、鳥を落としてしまうほどになりました。

それからさらに努力を続けると、弓矢というカテゴリーを超越して「弓矢って何?」という状態に達します。

名人伝を読んだことはないのですが、そういうストーリーだそうです。

これを笑っていいとものタモリさんに置き換えると、まずはお笑いの名人になりたくて努力している時期がありました。確かに、いいともを始めた頃は、イグアナなどの動物ものまねやいんちきな外国語などのネタもやってましたね。

それから、さらに努力を続けて、そんなネタなどやらなくても、番組内での圧倒的な存在感を醸し出すようになっていきます。名人伝でいうと、睨みで鳥を落とせるとう段階です。

そして、林先生は、そのうちタモリさんはすべてを超越して「いいともって何?」という領域に達するだろうと言っておりました。

私も確かにそうだと思います。もしかしたら、すでにその領域達しているのかもしれません。

どんな名人を目指したとしても、それを超越して辿りつくところは、きっと同じなのだと思います。

それには、圧倒的な努力や運など、様々な条件が必要となるわけです。

だからこそ、極々一部の人間にしか辿りつけないのでしょう。

しかし、そこへ行ける可能性は誰にでもあると思うのです。

そして、我々にできることは、その領域を目指して、今ここで一生懸命努力することしかないのではないでしょうか。

運がよければ、辿りつけるかもしれません。