放射能と内部被曝

まずは、言葉の定義を簡単に説明します。

放射能というのは、放射性物質(線源)が放射線を放出する能力のことです。

被曝とは、人体が放射線にさらされることです。

内部被曝というは、放射性物質が体内に入ってしまい、内部から被曝することです。
どのように体内に入るかというと、煙草の受動喫煙などとイメージは似ています。
また、食べ物からの内部被曝が最も多いという事実も忘れてはいけません。


今回、なぜ、放射性物質が拡散しているのかというと、放出している水蒸気から拡散しているのです。
格納容器から漏出しているわけではありません。

格納容器内で爆発や火災が起こっているわけではないので、希ガスやヨウ素(131)などの沸点の低い放射性物質しか拡散していないはずです。

なので、現状は、チェルノブイリとはまったく次元が異なります。

最近、よく耳にするベクレルとは、放射能、つまり放射性物質が放射線を放出する能力を表す単位です。
被曝した量を表すシーベルトとはまったく異なります。

また、放射性物質には、それぞれ、半減期というものがあります。
簡単に説明すると、放射性物質が放出する放射線の強さが半分になるまでにかかる時間です。

上記のヨウ素(131)の場合、半減期は8日間です。

ちなみに、ウラン(235)は7億年、プルトニウム(239)は2万4000年、セシウム(137)は30年となっております。
ウラン、プルトニウムになると、まったく意味がわからない数字です。

ベクレルに関しては、いくつくらいの数値なら安全ということは断言できませんが、例えば、ヨウ素なら何千ベクレルくらいの数字であれば大した影響はないと考えられます。

先ほど述べましたが、食べ物からの内部被曝が最も多いのです。
体内に取り込んだ放射性物質に放射能がある間は、ずっと、被曝している状態が続くということです。

東北地方で、一時産業に従事している方には申し訳ない気持ちもありますが、被害を不用意に拡大させないために、なるべく早い段階で「適切な規制」をかける必要がると考えます。
そのことが、いち早く安全に復興する手段だと思うのです。

皆様に於かれましては、「東北地方の野菜は全部放射能汚染されている!」とか「セールに出ている野菜や卵は全部危険!」などという風説に、くれぐれも惑わされることのないように。

最後に、私は原発に関する専門家ではありません。いろいろな情報を元に信憑性のあるものをまとめてみましたが、もしかしたら基本的誤りなどが見られるかもしれません。もし、お気づきの方がいたら、ご連絡いただければ幸いです。

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町田光伸