コンビのチカラ(1+1=?)

テレビで見かけるお笑いタレントのコンビをよく観察すると、やっぱり売れている人たちは、それぞれの能力を何倍にも引き上げていると思います。

まず、私が主従型と分析しているのは「とんねるず」です。

とんねるずの石橋貴明さんは、個人事務所の社長で、おそらく金銭面の管理までこなしていると思います。

石橋さんが堂々と後ろに控えているので、なにかと器用な木梨憲武さんが自由にのびのびと仕事ができているように感じます。

なかなか周りの人たちが石橋さんに突っこめない時などは、絶妙のタイミングで木梨さんがつっこんでるところなどもお見事です。

とんねるずは1+1がとても大きな数字になっている良い例なのではないでしょうか。

ちなみに、事務所名はアライバルで木梨さんは副社長です。

そして、最も多いのが右左脳型です。

このタイプの典型的なコンビは、「爆笑問題」です。

太田光さんはかなりの右脳派で、ネタ作りなどは流石ですし、度胸もあります。
ですが、仕事きっちりの田中祐二さんと一緒じゃないと、とても生番組に出たり、司会をしたりするのは無理だと思います。

爆笑問題については、面白いエピソードもあり、楽屋などでお茶を入れるのは、いつも田中さんの役目だそうです。
というのも、太田さんから「俺がネタを書いているのだから、お前がお茶を入れなかったらギャラを減らす」と言われたそうです。

なんだかこの話しを聞いた時、太田さんの気持ちがすごくよく分かりました。

普通の人には、大したことない作業でも、太田さんのようなタイプの人にとっては、とても苦痛なのだと思います。
だから、太田さんにとって、田中さんがお茶を入れてくれることは、自分がネタを作ることと同じくらいの価値があるのでしょう。

ちなみに、売れない頃は、田中さんと太田さんの奥さんの光代さんで、アルバイトをしていたそうですが、太田さんは本を読んだりネタを書いたりしていたそうです。太田さんが、時給いくらの仕事には向かないことを田中さんも光代さんも知っていたんですね。こまごました計算などが苦手なんだそうです。

爆笑問題はタイタンという事務所なんですが、社長は光代さんです。光代さんと爆笑問題の関係は主従型といえるかもしれません。
ちなみに、光代さんは毎月億以上のお金を動かしていますが、太田さんのおこずかいは数万円だそうです。

また、最近、ほんとに良く見かける「くりぃむしちゅー」もこの型のよいコンビだと思います。

上田譜也さんが8:2で左脳派だとすると、有田哲平さんは同じ比率の右脳派という印象を受けます。

ここでは割愛しますが、付き合いの長い二人の関係を調べると面白いエピソードが数多く存在します。特に大学入試で、有田さんは上田さんにかなりひどい仕打ちを受けているのです。それでも今なおコンビを組んでいることを考えると、有田さんは上田さんのことが本当に大好きなんだと思います。そうでなかったら、今も一緒にいるのが本当に不思議です。何かとおいしいところは全部上田さんがもっていっていますからね。そんなことをすべて受け入れてコンビを続けている有田さんは、何気にすごい人だと思うのです。

実はそこがくりぃむしちゅーの人気の秘密なのではないでしょうか。

その他には、「オリエンタルラジオ」もこの型ですね。

あっちゃんはやらしい左脳派という気がしますが、藤森慎吾くんに大分救われていますね。チャラ男キャラは、私も大好きです。

もうひとつは、隠れ依存型です。

「チュートリアル」がこの型に当てはまります。

チュートリアルというと、徳井義実さん一人のイメージが強いと思います。イケメンで、頭もキレますし、ピンでも十分やっていけそうな気もします。

ですが、徳井さんがあれだけ活躍できるのは、幼馴染の福田充徳さんがいるからだと思うのです。恐らく、一緒にいると安心するのでしょう。

これは、本人しかわからないことですけど。

確かにそのコンビにしかわからない信頼関係もきっとあるのでしょうからね。

さて、芸能人ならご存知の方も多いと思って、いくつか例を上げてきました。

ですが、コンビのチカラとは、あらゆる人間関係にも当てはめることができます。職場であったり、夫婦・恋人であったり、親友・友人であったり・・・。

例えば、主従型なら職場の上司と部下にも言えることです。上司がどんと構えて、部下が自由に能力を発揮できる環境にあれば、会社の業績も良くなるはずです。

右左脳型でいうと、仲間同士お互いの欠点をカバーしながら得意分野を伸ばしていくということがポイントです。

また、どんなに優秀な組織のリーダーやヒーローがいたとしても、腹を割って話せるパートナーは必要です。これが隠れ依存型の人間関係と言えます。

個人の能力などそれほど差がないと聞いたことがありますが、コンビ、もしくは組織のチカラは計り知れません。

ということで、良き世の中にするため、良きパートナーや仲間たちと共に、私たちも思う存分チカラを発揮したいものですね。