二人のセールスマン

あるところに「1つ売ると100万円の利益が出る商品」がありました。

しかし、この商品は、高いので、「100人に1人」しか、買わない状態でした。

そしてAさんとBさん、二人のセールスマンが、この商品を売ろうとしています。

当然ですが、100人に1人なので、成約率はたったの1%です。

そのためAさんは、断られることに疲れてしまい、どんどん気持ちが落ち込んでしまいました。

一方Bさんは、毎日、とても楽しそうに仕事をしております。

Aさんは不思議に思って、Bさんに聞きました。

「どうしてこんな、100人中、99人に断られる仕事を、楽しんでやってられるんだ?」

するとBさんは言ったのです。

「だって100人に声をかければ、そのうち1人が、100万円の利益をくれるんだよ?ってことは、1人に声をかけるごとに、1万円の利益が出るのと同じじゃないか」

すなわちAさんは、100人に1人だけが利益につながり、残りの99人は、完全に「ムダ」と考えていたのにたいして、Bさんは、その報酬を分割し、1人につき1万円と考えていたわけです。

つまり、「断られるたびに貯金がたまり、100万円になったとき、ドカンとそれが出てくる」ということですね。

実際、クウェート大学の心理学者であるハッサン博士によると、「物事の明るい面を見たり、明るいことを考えている人ほど、色々なことに意欲的になれる」のだそうです。

こういう話しを聞くと、真っ先に、明石さんまさんを想像してしまうのは私だけでしょうか(^_^;)

逆に、いろいろとガマンや努力をして、成功を手にした人というと、島田紳助さんを想像してしまいます。

お二人は年齢も同じくらいですし、先ほどの二人のセールスマンの関係に似ているかもしれません。

そして、皆さまもご存じのとおり、さんまさんは、今現在も芸能界の第一線で活躍されておりますが、紳助さんは引退されましたね。

そう考えると、仕事を長く続ける秘訣は、例え、目に見える成果を得られなかった日があったとしても、いつか報われる日がくることを信じて、毎日を楽しむことではないでしょうか。

すなわち、いつか報われる日の喜びを分割して、毎日をイキイキ生きるということですね。

余談ですが、紳助さんはお元気でしょうか。個人的には、とてもナイーブでデリケートな方だと思うのです。だからこそ、人一倍努力をして芸能界で成功したのでしょう。私自身もたくさん学ぶところがありました。

細木数子さんもそうですが、紳助さんも見事な引き際でしたね。

また、明石さんまさんのあの明るさは彼のみに与えられた天性のものなのでしょうか。それとも、我々のような一般庶民にもマネできるものなのでしょうか。

いずれにしても、さんまさんとタモリさんからは、まだまだ学ぶところがありそうです。