なるほど〜、というのが全体の感想です。
なんだか、あっさりと50億を出資してもらって、簡単に会社を立て直してしまいましたね。その辺をもう少し丁寧に描いて欲しかったというのが正直なところです。
結局、恋におちたらや恋ノチカラほど、ビジネスと恋愛の関連性は表現されませんでした。
ですが、日向徹はいちど挫折を味わい、ビジネスにはやっぱり愛が必要だということを学びましたね。
余談ですが、綾小路きみまろに、ひどいツッコミをされている中高年の女性は、なぜあんなに喜んでいるのでしょうか。
それは、根底に愛があるからです。中高年の女性たちの苦労や頑張りを理解して、あえて辛口のツッコミをするから笑えるわけですね。
ちなみに、くりぃむしちゅーの上田晋也さんのツッコミにも愛があるように感じます。つっこむ前に「ごめんね」と言うのは、ただのテクニックでしょうけど。
例えば「ごめんね、帰ってもらっていい」とか。
さて、夏井真琴が「好き過ぎてつらい」と言っていました。恋愛の切なさがそのまま伝わってきます。世の中には、そんな恋愛をしたことがない方もいらっしゃるかもしれませんけど・・・。
彼女にとっては、それを伝えることが精いっぱいだったのでしょう。
その後は全力で日向徹から逃げようとします。
ポイントは「好き過ぎてつらい」という素直な気持ちだけでも伝えられたことだ思います。
それを受けた日向徹も理解できないひとりでしたが、朝比奈恒介の助言もあり、恋愛というものが少しだけわかってきて、めでたく夏井真琴と結ばれます。
そして、朝比奈恒介自身も暗黒面から抜け出すことができました。
心因性認識不全症候群の設定だった日向徹も、社員の顏と名前を覚えましたね。やっとみんなが仲間になったということだと思います。
安岡倫哉に限っては誕生日も覚えていました。
ここでまた余談ですが、誕生日というのはコミュニケーションのテクニックに使えます。誕生日のお祝いの言葉を伝えるだけでも、ちょっとしたコミュニケーションが生まれますから。
普段会わない友人でも、誕生日のお祝いを伝えるだけで、少なくとも年に一度は連絡できるわけです。
コミュニケーションが苦手だった私は、これをテクニックのひとつとして実践するようにしておりました。でも、今は、テクニック以前に、大切な友人の誕生日をお祝いするのは、人として当然だと思っています。
なので、大切な友人には誕生日を教えてもらうようにしております。
ドラマの話しに戻ると、みんなが無事ハッピーエンドをむかえることができました。
ですが、最終回は急ぎ足だったような印象を受けます。延長もありませんでした。はやり、視聴率の問題でしょうか。
最後にひとつ加えると、写真のエピソードがすごく印象に残りました。
夏井真琴は、恋を諦めた時に日向徹と撮った大切な写真データを消去してしまいます。
ですが、プリントして写真立てにも入れていたその大切な写真をやっぱり取りに戻ります。
それを受け、安岡倫哉が機転を利かせ、ネットを使った仲間の協力があったりして、やっとふたりが再会できたというわけです。
つまり、プリントされた写真がキーアイテムということですね。
また、ボタンひとつで消去はできても、プリントした写真を破り捨てるところまではいかなかったという意味もあるかもしれません。
この写真がらみのエピソードは、いろいろな意味でデジタルとアナログの対比が表現されていたと思います。
すでに、大量の写真をデジタルフォトフレームで観る時代ですが、本当に大切な写真は、やっぱりプリントして残したいなと感じました。
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