Mr.Children 常套句の意味と歌詞の感想

まず、Mr.Children『常套句』の歌詞はこちらをご覧ください。

常套句(じょうとうく)とはあまり聞きなれない言葉ですが、辞書では下記のように説明されております。

ある場合にいつもきまって使う文句。決まり文句。

歌詞をみてもらうとわかると思いますが、君に会いたいと愛していますを連発しています。

まさに、ラブソングの常套句です。

ここまでくるとお見事です。

ストレートなラブソングというのが歌詞全体の感想ですが、二点、とても素敵なところがあります。

「君が思うよりも
君はもっと美しくて・・・」
そう言うと決まって 少し膨れるけど
からかってなどいないよ

まずは、↑ここです。

こんなに美しいひとなら、世界中の男が恋をしてしまうのではないかと思うくらい絶対的な美しさとでもいいましょうか。

そんな美しさを感じるひとに出逢ったことがある方ならわかると思いますが、「君が思うよりも君はもっと美しい」とか「僕が世界で一番美しいと感じるのは君」とかしか言えないものです。

美しく見えるというよりは、美しく感じると言ったほうがいいかもしれません。

表情や話し方や姿勢、使う単語のひとつひとつ、ちょっとしたしぐさや声などが本当に美しく感じるのです。なんなら、髪の毛一本一本から細胞のひとつひとつまで。

つまりは、生き方そのものが美しいということです。

ここまでくると、どんな大げさな表現でも、決して、からかっているわけではありません。

そんな時、素直に喜んでくれるのも嬉しいのですが、改めて歌詞を見ると、ちょっと膨れるというのも逆にかわいらしいのかもしれません。

その後に「膨れてる君もかわいらしいけど、決してからかってるわけじゃなくて本気で言ってることだよ」というようなやりとりが目に浮かぶようです。

もうひとつは、「愛しています」のあとに、「君はどう」と聞くのですが、最後は「愛しています」で終わっているところです。

結局、「君がどう想っているか知らなけど、僕は愛しています」というようなメッセージを感じました。

それにしても桜井和寿さんが歌うと、とっても素敵な曲になりますね。

Mr.Childrenの常套句。

常套句だからこそ、百年後、どこかで誰かを心から愛している人の胸に届けたい一曲です。




2013年2月21日追記

常套句にちなんだ詩を書いてみました。よろしければご覧くださいませ。
⇒ ラブレター:大人のための恋愛と幸せの唄