昨日のTHE MANZAIをBグループの途中から観ました。
まず、一番注目すべきは「アルコ&ピース」です。
初めて観たのですが、今後、目にする機会も増えると予想します。
さて、今回私がもっとも面白かったのは審査員の票の動きです。
芸能界というのは最先端のように思えますが、実はとても保守的な古臭い体質なのだと、改めて感じました。
それを示してくれたのが「アルコ&ピース」です。
彼等が表現したものをMANZAIといっていいのかどうかがポイントになっています。
まず、Cグループで登場したとき、国民投票ではたいした票が入りませんでした。無難に笑い飯が国民ワラテンを獲得しました。まだ、国民はこの新しい表現に戸惑っていたのだと思います。
ですが、会場の審査員(芸能関係者)の票は9票すべて「アルコ&ピース」に入りました。
「アルコ&ピース」は、お笑いというより、観客に感嘆を与えていたように思います。会場の反応や歓声も他のコンビとは明らかに異なっておりました。
審査員の9票というのは、これもMANZAIの新しい表現としてありですよ、という意味があったのだと思います。これが最終決戦の国民投票へ少なからず影響を与えることになります。
そして、いよいよAグループ代表:ハマカーン、Bグループ代表:千鳥、Cグループ代表:アルコ&ピースによる最終決戦です。
前回、審査員の9票をすべて獲得した「アルコ&ピース」は、前評判が一番高く、もっとも無難な千鳥にせまる国民票を獲得しました。
個人的には、この時点で、千鳥が国民ワラテンを獲得したことは、内容からすると非常に残念でした。
つぎは審査員です。
このまま、MANZAIも「観客を感嘆させる」時代になるかなと思いましたが、そこはやっぱり古臭い芸能界です。
8票は、MANZAIの王道といっていい表現をしたハマカーンに入り、優勝しました。
ただ、秋元康さんだけは「アルコ&ピース」に入れていましたね。少しずつですが、古臭い芸能界の常識を破りながら、新しい未来を創っていく人物の一人だと感じました。
芸能や武道の世界で昔から使われている守破離という言葉があるのをご存じでしょうか。
⇒ 守破離
今回の「アルコ&ピース」はMANZAIという常識を少しだけ破ったように感じました。なので、それを離の段階まで熟成させて欲しいと思います。
さて、昨日は衆議院議員の総選挙がありました。
投票へは行かれたでしょうか。
結果はさておき、投票率が低かったことが非常に残念です。
「どうせ自分の一票では何も変わらない」という方もいるかもしれませんが、政治家は票を求めて動くものです。
結局、志しのない政治家が多いというこになります。
だからこそ、これからの未来を創る我々が、選挙へ行く必要があるということです。
今回、行かなかった方は、ぜひ次回は参加していただきたいと思います。
THE MANZAIの話しに戻りますが、ハマカーンが優勝したのも、古臭い芸能界のあり方を理解した上で、票を求めて動いた結果だと思うわけです。
ただ、全体で審査員の票をすべて獲得したのは「アルコ&ピース」のみです。そう考えると、未来を創るという意味で、最終決戦の秋元康さんの一票にはそれなりの価値があったのではないでしょうか。
また、国民の投票というのは、発言力をもった今回の審査員のような方たちの意見で、ずいぶんと変わりやすいものだということも感じました。
最終的に一番すごいのは、みんな面白かったので、順位をつける必要があったのかという番組の存在自体を世に問いかけたビートたけしさんなのは間違いないと思います。
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