プレゼン力【パブリックスピーキングの鉄則】

パブリックスピーキングとは人前で話すことである。

アメリカでは多くの歴代大統領、企業経営者がパブリックスピーキングの技術を学んでいるので、ご存じのとおり彼らは聴衆に対し語りかけるように、いたって自然に話すことができる。

プレゼンの際にも、重要なスキルである。

だが、大半の日本人は人前でスピーチすることに苦手意識を持っているのではないだろうか。

そこで、パブリックスピーキングに重要なシナリオづくりの鉄則をご紹介したい。

①あいさつ
自分の名前を覚えてもらいことがねらい。フルネームのみを簡潔に伝える。

②アイスブレイク
聴衆の緊張をほぐすため、天候や自己紹介、世間話などの話題をはさみ距離を縮める。本題を理解するための予備知識を与えたり、期待感をあおるのも有効。

③フレーミング
話の枠組みをつくることをさす。スピーチで話すテーマを伝える。フレーミングがないと聞き手が不安を感じる。

④事実/事件
スピーチの成否を握る最重要パート。泣いたり、笑ったり、驚いたりした体験を聴衆が追体験できるように話す。

⑤意見
④の事実/事件が起こった原因を考察し、教訓として学べること、とるべき行動を語る。

⑥まとめ
③のフレーミングで使った言葉を繰り返しスピーチ全体を振り返る。目標に向かわせるための第一歩の行動を促す。締めにお礼を述べる。

以上のようなシナリオづくりと同時に、実際に話す時の鉄則は①大きな声で②笑顔を浮かべ③よどみなく④強調し⑤間を置き⑥調子を変える、ということである。

このうち、最初の3つがあれば最低限、聞く気になってもらえて、さらに残り3つがあることで、誰にでも聞きやすくなる。

ただし、パブリックスピーキングの完成度を高めることで、上手く話せるようになっても、まだテクニックの段階といえる。

つまり、聴衆の共感を得るという本来の目的を忘れてはいけないということだ。

例えば、もう亡くなってしまったが、ジェスチャーを交えたスティーブジョブズのパブリックスピーキングに共感した日本人も多いのではないだろうか。

日本の場合は特に、言葉よりもちょっとした動作や仕草などで共感を得ることがある。

何のためのプレゼンなのか、何のためのパブリックスピーキングなのか、という目的意識をしっかりと持っていれば、それにふさわしい動作や仕草は自然と出てくるものだと思う。

そして、それが共感や信用につながるのだ。

最終的な目的をしっかりと踏まえた上で、上記のテクニックをうまく活用して欲しい。

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