安室奈美恵さんが過日、引退した。
あまり彼女のことは詳しくないが、細い眉毛を流行らせたのは、恐らく彼女だったと思う。
だが、今はナチュラルな眉毛が流行っているという。
確かに、太い眉毛は簡単に細くできるが、細い眉毛を太くするのはむずかしい。
たまたまだろうが、彼女の引退は、眉毛の流行に少なからず影響を受けているように思ってしまう。
そもそも、流行というのは恐ろしいもので、かつては美しいと思えた細い眉毛も、今では過去のできごとである。
そう、かつて、パンタロンなどが流行ったように。
ただ、私が今、感じるのは、太かろうが細かろうが、お手入れをするひと手間が美しいのだということ。
細い眉毛のひとは細いなりに、太い眉毛のほとは太いなりに手入れをする。
要するに、美しさも努力次第ということである。
そして、アーティストとは、絶対的な美の基準を持っているひとのこと。
例えば、安室奈美恵さんは、細い眉毛に絶対的な美しさの基準をもっていたのだろう。
もしも、あなたに絶対的な美の基準がないのなら、それを持っているひとの基準に従うしかない。
そこに、アーティストの価値があるわけである。
安室奈美恵さんは、一時代の美しさの価値を造った。
この記事を目にしている方は、美の基準を造るアーティストであって欲しいと願っている。
もしも、そうでなかったら、せめて、美しさを求めて努力しているひとであって欲しい。
今ここを美しく生きる。
それを繰り返して生きたひとと、そうでないひととは、徐々にではあるが、圧倒的な差ができるのだろう。