たまたまレンタル店へ立ち寄ったので、久しぶりに2点ほど借りてきた。
永遠の0と風立ちぬである。
ストーリーについては、それぞれなるほどねという程度であった。
だが、この2点の妙なつながりを感じた。
パイロットと航空技術者の話しで時代設定も近いから当然と言えばそれまでだが。。。
永遠の0で、零戦は世界の中で最も高性能な戦闘機の一つとして紹介されている。
ただし、第二次世界大戦の初期段階のことで、徐々に他の国に追い越されてしまう。
初期の零戦が高性能だったのは、風立ちぬの主人公のような航空技術者の努力の結晶だと考えると、2つの物語が1つにつながったように思えた。
また、この2つのストーリーには、共通点が1つあることが気になった。
それは、最愛の恋人(配偶者)と一緒にいられる時間がわずかであるところだ。
よくあるストーリーではあるが、いつも疑問を感じる。
例えば、それぞれの男女には恋愛の絶対量が決まっていて、それを時間で割っているのだろうか。
なので、共有する時間が短いから濃密なのだろうか。
それとも、命をかけているから、濃密なのだろうか。
ただ単に遠距離恋愛だからだろうか。
もしも、彼らにもっと長い時間が与えられたら、どうなるのだろうか。
恋愛の感情は尽きることなく、どこからか沸いて出てくるのだろうか。
それとも、絶対量が尽き果て、義務感のみの関係になるのだろうか。
いずれにしても、例えわずかな時間でも、燃え上がるような恋愛だからストーリーなのだ。
多くの人は穏やかで平和に暮らせることを幸せだと感じているのかもしれない。
言い換えると「楽な暮らし=幸せ」ということである。
ただ、お互い相手を想いながら物理的に離れている男女が、ほんの束の間、深い深い恋に落ちるという物語の主人公たちは、いろいろと辛い想いもあるだろうが、きっとそのひとときは、最高の幸せを実感していると思う。
そして、平和に暮らしている人たちは、命をかけた恋の物語を別世界から楽しんでる。
だが、それは決して別世界などではないのだ。
本当の幸せのヒントとは、ストーリーの中にあると思う。
余談だが、現実の世の中には、「一緒に恋に落ちる」という経験もしないまま、なんとなく結婚し、淡々と生活している男女もいるそうだ。
本人たちは幸せなのかもしれないが、なんとなくさびしい気がする。
いずれにしても、人生の中で重要な役割を果たす恋愛に正解も不正解もない。
世の中に星の数ほど出ているストーリーの中に答えもない。
それは、現実世界で自ら経験し、見出すしかないのだ。
先ほども述べたが、ストーリーはただのヒントである。
自分自身の幸せを見つけるための単なる事例集ともいえる。
もしも、今回紹介した2作品を観て、さらにこの記事を目にしてる方がいたら、日常生活で後回しになっている恋愛を少しだけ優先させてみてはいかがだろうか。
既成の物語で疑似体験しているだけでなく、現実世界で一緒に恋に落ちてくれる相手を探すために、今から出かけるのもありだと思う。
もちろん、現在のパートナーと改めて恋愛するのもいいだろう。
秋の夜長に自分自身の幸せが何なのか、改めて想いを巡らすのも悪くない。