「相反する目標をどうやって達成するかが経営なんですね」
これは、ヤマト運輸元会長:小倉昌男氏の言葉である。
つまり、理想と現実のバランスをいかに上手にとれるかということだろう。
経営者は、ただの夢見る夢子ちゃんでもダメだし、日銭の奴隷になってもダメなのだ。
上記のどちらかに偏った経営者はたくさんいるが、バランスを上手くとれる人は少ないと思う。
また、経営者とは、良くも悪くも会社、さらには世の中を変える決断を常にしていかなくてはならい。
最低限、自分の会社を変える決断すらできならなら、経営者である資格はないと思う。
だた、中小零細企業の経営者なら、守銭奴でもなんとかなるだろうが、上場企業ともなると話しは違う。
確実に、決断の根本となる夢や理想がないと始まらない。
若くして思いがけず儲かって、勢いで上場したものの、その後、行き詰まる経営者もしかり。
ひと時、歴史ある大企業の経営者が創業家から消えたことも、最近、創業家から経営者が返り咲いている企業がいくつかあるのもそういうことだ。
大企業の経営者として周りが認める実力者が、たまたま創業家だったということだろう。
要するに、ビジネスは人を超えない。
改めて、経営とは難しいと感じる今日この頃である。