最近、人の価値は時価だと感じる。
「あの人は昔はあんなだった」とか「あの人は昔はすごかった」と言っても「今はどうなの?」ということである。
例えば、丁稚だった人が大企業の創業者になることだってあるし、かつては一世を風靡した芸能人がメディアから消えることだってある。それに、どんなに素晴らしい肩書がついていたとしても、退職すればただの人だ。
また、「あの人は昔、こんなことを言った」などと以前の発言をいつまでも引きずるのもどうかと思う。良いことも悪いことも含めて。
時間が経てば、その人の状況や周りの環境も変わる。
なので、以前の発言が当てはまらくなることもある。
改めて考えると、はやり一廉の人物とは、いろいろなことを踏まえて超えて、その瞬間瞬間でベストを尽くしているのだ。
そういう生き方をしている人は、過去など関係なく自然と世に出るし、例え、立派な肩書がなくなっても人としての価値が下がることはない。
常に変化する世の中で、自分を進化させる勇気は必要だ。
だが、ひとつ言えるのは、世の中がどんなに変わろうとも、魂が発した言葉は決して変わることはないということ。
変化を楽しむこと、変わらないという安心感、このふたつのバランスが重要だと思う。
今ここをいつも一生懸命に頑張って、人としての価値を向上させたいものである。