先日、TBSで放送していた「世紀の歌声!生バトル 日本一の歌王決定戦!」という番組を観た。
まんねり化しているテレビ番組に、ちょっとしたイノベーションを感じた。
まず、最近、減ってきている素人参加番組であること。
クイズ番組なども、素人が参加するタイプは、どんどん減ってきてる。
視聴者受けが良くないということである。
だが、今回は素人と言っても、歌手を夢見る人たちで、それなりの専門家の厳しい審査を突破したという意味では、ただの素人とはいえないかもしれない。
もうひとつは、100%国民投票で決まること。
予選は、4月から始まっていて、専門家が審査していたらしいが、決勝は生放送で、すべて国民の投票で勝者が決まるというシステムであった。
お笑いのコンテストなど、一部国民投票というのは以前からあったが、そもそも審査員の質が問題視されていた。
実際、お笑いコンテストだけでなく、なんでもそうだが、審査員が残念な場合が多々あるので、結果を悲観し過ぎることはないということに、さりげなく触れておきたい。
なので、100%国民投票とはなかなか画期的な試みだと感じた。
いいか悪いかは別として、審査の結果(投票の結果)にはストーリーも何もなかったように思う。
いずれにしも、今後のテレビ放送業界の進むべき道を模索するには、おもしろい番組であった。