投稿者: beam

TOKIOメンバー山口達也さんのわいせつ事件

なんだか表題の件で世間がさわがしい。

いろいろなご意見があると思うが、私が一番感じたのは、ジャニーズ事務所の衰退である。

SMAPの解散を引き金に、事務所の影響力が弱まっているように思う。

ビジネスはひとを超えないと、ずっと言ってきたが、社長であるジャニー喜多川さんもそろそろ引き際ではないだろうか。

また、コメントで気になったのは、ダウンタウンの松本人志さん。

細かい事は割愛するが、技能界の第一線で活躍することは、以前にもまして厳しい時代になった。

松本さんも例外ではない。

ずいぶん前に島田紳助さんも引退し、とんねるずの「みなさんのおかげでした」も終了した。

今回の事件に対する松本さんのコメントをたまたま目にした。

本人が自覚しているかどうかは知らないが、なんとなく第一線に留まることが苦痛になっていうように感じた。

彼が、そこから退く日も遠くないのかもしれない。

さてさて、山口達也さんのわいせつ事件。

すでに、示談が成立して、本人も無期限謹慎だという。

デリケートな事件だけに、これ以上騒ぎ立てる必要性があるのだろうか。

もっと、さわがなければいけないニュースは他にもあるはずである。

「命売ります」歌詞と感想

命売りますの歌詞はこちら

それでは、以下、感想。

これは、同名のテレビドラマ(BSジャパン)のために書き下ろされた曲だという。

三島由紀夫原作で「命売ります」というタイトルはインパクトがある。

ジャンルを問わず勉強している人なら、とりあえず気を引くキーワードだろう。

何しろ、三島由紀夫は、割腹自殺をした人物である。

歌詞の感想は、そのままなので特にないが、曲全体のイメージとしては、最後の「バラババンバ バラババンバ バラババンバ」というフレーズが妙に印象に残る。

書き下ろしとは、こういうことかと感じた。

恐らく万人受けはしないだろうが、何気に良い曲だと思う。

興味があれば、一度くらい聴いてみて、自分自身の生と死について考えてみてはいかがだろうか。

経営とは

「相反する目標をどうやって達成するかが経営なんですね」

これは、ヤマト運輸元会長:小倉昌男氏の言葉である。

つまり、理想と現実のバランスをいかに上手にとれるかということだろう。

経営者は、ただの夢見る夢子ちゃんでもダメだし、日銭の奴隷になってもダメなのだ。

上記のどちらかに偏った経営者はたくさんいるが、バランスを上手くとれる人は少ないと思う。

また、経営者とは、良くも悪くも会社、さらには世の中を変える決断を常にしていかなくてはならい。

最低限、自分の会社を変える決断すらできならなら、経営者である資格はないと思う。

だた、中小零細企業の経営者なら、守銭奴でもなんとかなるだろうが、上場企業ともなると話しは違う。

確実に、決断の根本となる夢や理想がないと始まらない。

若くして思いがけず儲かって、勢いで上場したものの、その後、行き詰まる経営者もしかり。

ひと時、歴史ある大企業の経営者が創業家から消えたことも、最近、創業家から経営者が返り咲いている企業がいくつかあるのもそういうことだ。

大企業の経営者として周りが認める実力者が、たまたま創業家だったということだろう。

要するに、ビジネスは人を超えない。

改めて、経営とは難しいと感じる今日この頃である。

寅さん名言集001

第39作『男はつらいよ寅次郎物語』で、秀吉少年が寅さんに「なんのために生まれたのか」と尋ねると、「何度かいいことがある」と答える。

この世に生まれても、つらいことばかりである。

だが、「何度かいいことがある」ものだ。

生まれてくる理由など、きっとそんなものかもしれない。

人生で、たった何度かあるいいことのために、あるいは、たった何度かいいことを起こすために、今ここを一生懸命に生きるしかない。

電通の残業とものづくり

電通の違法残業に関する記事をたまたま目にした。

私自身も経験があるのでよくわかるが、クリエイティブな仕事は、時に時間の概念を超えてしまう。

そういう仕事は、だいたい締め切りや期限があるので、なおさらである。

それこそ、寝る時間さえおしい時期もある。

そう、いわば、良きものをつくろうとするクリエイティブ集団は、変人の集まりなのである。

だが、今思えば、そんな仕事に携わっているとき、そんな場所があったときは幸せだった。

例えば、黒澤明監督は、映画「赤ひげ」の背景のひとつで、決して映ることのない薬棚の中身にまでこだわった。

スタッフからすれば、そんなのどうでもいいことであるが、黒澤明としては、その場のリアルな雰囲気を撮りたかったのだろう。

ここに、ただのサラリーマンクリエイターか変人かの分岐点があると思う。

サラリーマンなら心の中で「そんなのどうでもいいからチャッチャと終わりにして早く帰ろうよ」とつぶやく。

変人黒澤明を尊敬するものや同調するものは、「そこまでこだわるとは、黒澤明監督はやっぱりすごい」と言って、すぐに薬集めに飛び回る。

さて、電通の話に戻ると、良きものをつくろうとすると、思いがけずに時間がかかることもある。

それには色々な要因があると思うが、変人のこだわりもそのひとつであろう。

ただ、彼らをうまく活用すれば、世界(少なくともこの国)が変わるかもしれないというのも事実だ。

なぜなら、彼らは変人(変える人)だから、良くも悪くも大いなるエネルギーを持っている。

そんな変人たちが、走り出したら誰にも止められないものである。

だが、恐らく、サラリーマンクリエイターが大多数。

そんな中で、変人とのバランスをうまくとっていくのが、電通経営陣の仕事なのだと思う。

まあ、それが、むずかしいところであるわけだが、、、

例えば、変人は、別会社にするか、フリーランスにするか、特別ルールをつくるか。。。

そもそも、業務内容自体がビジネスなのかアートなのかという根本的な問題にも発展してしまうし、変人の線引きもむずかしい。

いずれにしても、こうなると、もはや誤差の範囲でしかないかもしれないが、少しでも効率よく作業を進める段取りがサラリーマンクリエイターの仕事だろう。

今は資本主義の時代。

その中で、広告は大きな役割を担っている。

寝ることさえ厭わない変人とサラリーマンクリエイターが共に事を成すのはむずかしいが、社員ひとりひとりが、自分に合ったワークライフバランスをうまく保てるようなシステムをつくる必要があるだろう。

みんなが納得して気持ちよく働ける。

結局はそれこそが、効率よく良きものづくりをするための最短ルートなのかもしれない。