ナチュラル・ハイジーン(Natural Hygiene)という健康法をご存知ですか?これは、1830年代にアメリカの医師たちによって打ち立てられた健康哲学の理論です。そのルーツは、ピタゴラスやヒポクラテスなど古代ギリシャの哲学者や医師の時代にさかのぼります。
なお、ハイジーンという単語は、「衛星、摂生、清潔、健康法」などと訳されていますが、ウェブスター英英辞典にはこうした意味より先に、「健康および健康維持のための科学。健康を保ち、病気を予防するための原則の理論」と記されています。
さて、前置きはこれくらいにして、具体的にどういうことか説明していきます。
まず、人間には次のような24時間周期の「体のリズム」があるというところから始まります。
正午?午後8時
摂取と消化の時間帯
(食べることと消化することにふさわしい時間)
午後8時?午前4時
吸収と利用の時間帯
(栄養が体に同化するのにふさわしい時間)
午前4時?正午
排泄の時間帯
(体内の老廃物と食物のカスの排泄にふさわしい時間)
上記のような体のリズムから「朝は排泄に専念して、食事を取らないほうがいい。つまり、消化の負担をかけないほうがいい」というのが、ナチュラル・ハイジーンの基本的な考え方です。
ですが、消化に負担をかけずに栄養を効率よく吸収できる食物があったのです。
それは、ずばり「果物」です。
ナチュラル・ハイジーンの真髄は、朝食を果物のみにすることです。
大人はこれで充分ですが、成長期の子どもは果物にプラスして木の実(アーモンドやクルミなど)、全穀類(お粥やシリアルなど)をとるようにします。これらは従来の朝食のように、排泄作業を妨げることなく、必要な栄養を与えてくれますので、子どもにもおすすめです。
ここまでで一度まとめるとベストの朝食は果物で、食べる時のポイントは以下のとおりです。
ポイント1
新鮮で熟したものをできるだけ単体で食べる
ポイント2
胃を空っぽにした状態で食べる
これだけも、かなりのダイエット効果が期待できると思います。
以前、細木数子さんの番組(もう終了しました)で、究極の朝ごはんとしてバナナとチョコレートのみということが紹介されていましたが、まさに、このナチュラル・ハイジーンの考え方なのです。
また、少し前に流行った朝バナナダイエットもナチュラル・ハイジーンです。それに、便乗してかキュウイフルーツダイエットや夜リンコダイエットなどもありましたが・・・。
ちなみに、食後のデザートでフルーツを食べたりしますが、実はあまりおすすめできません。
なぜなら、フルーツは消化に負担をかけないのに、先に食べたものがあると結局は負担となってしまうからです。理論的にいえば、食後より食前のほうが良いということになります。
さらにお昼と夕飯ですが、ここにも重要なポイントがあります。
ポイント1
ご飯やパン、そば、うどん、パスタ、イモなどの炭水化物を食べるときは、たっぷりの野菜と組み合わせて食べる!
ポイント2
肉や魚などの動物性タンパク質を食べるときも、たっぷりの野菜と組み合わせて食べる!
注意点は、炭水化物と動物性タンパク質を組み合わせて食べないことです。
なぜなら、炭水化物と動物性タンパク質を一緒に取ると多くの場合、完全に消化されないまま大腸に送られ、未消化の炭水化物は発酵し、タンパク質は腐敗してしまう可能性があるからです。
以上のようなことを少しでも意識して、生活に取り入れてみるといいかと思います。
「朝食が果物だけじゃお昼までもたない」という声が聞こえてきそうですが、果物といってもいろいろな種類があります。
毎朝、いろいろな果物を試してみるのも楽しいかもしれませんよ。
それに、量の制限はありませんので、お腹一杯になるまで食べてもOK です。
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