その中に「繭と生糸は日本一」と「縁起だるまの少林山」というものがあるのですが、実はこの二つは深い関係があったのです。
縁起たるまの発祥の地として知られる高崎市の少林山達磨寺。
今でこそ、選挙事務所などで当選の願掛けとしてよくみられますが、もともとは「蚕大当たり」など、主に養蚕に関する願い事をしておりました。
目を入れて願い事成就を祝うのも、仏像の開眼法要の意味とともに、「蚕が良く目覚める(脱皮して育つ)ように」としゃれの意味もこめられていました。
願掛けの縁起だるまは天明の大ききんのすぐ後、「窮乏した農家の副業に」と達磨寺9代住職の東獄和尚により考案されたそうです。
このアイディアが大当たりし、農家に収入をもたらす地場産業を生み出しました。
現在では、県達磨製造共同組合には60社が加盟しており、日本一の生産量を誇っています。
ちなみに、福田康夫元首相を含め、群馬県から4人の総理大が選ばれておりますが、もしかしたら達磨のご利益かもしれませんね。
ちなみに、達磨寺の境内にある達磨堂には福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三の元首相3人が寄贈した大だるまが置かれています。
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