むくみ予防に役立つのが、弾性ストッキングです。普通のストッキングより、編み方や素材を工夫し、足をしめつける機能を強めたものです。「弾性ストッキング」「段階圧力ソックス」などの名前で市販されています。
むくみは、足に血液が滞り、水分の循環が悪くなって起こります。弾性ストッキングは、足全体を圧迫することで、血液をためず、心臓の方へ戻しやすくする効果があります。
弾性ストッキングには、圧迫圧(足を圧迫する力)が、ヘクトパスカルで表示されています。数字が大きいほど、圧迫圧が強いということになります。
「足のむくみ予防研究会」の世話人で外科医の平井正文さんは、健康な女子大生を対象に、弾性ストッキングの効果を確かめました。圧迫圧が強いほど、むくみを予防する効果も高かったのですが、はきにくかったそうです。なんだか以前、話題になって競泳用水着のレーザーレーサーを思い浮かべてしまいますね。
平井さんは「立ち仕事が続くなどむくみやすい人は26hpa前後、それ以外のむくみの軽い人は13hpa前後の商品が良いでしょう。ひざ下までのハイソックスタイプが手軽でいいですね」と勧めています。
着用時には、しわになったり、ずり落ちたり、まくれあがったりしないように注意してください。一箇所に圧力が強くかかって足に食い込むと、血行障害を起こす危険ががあるそうです。はいた後に「痛い」「しびれる」「足の指の色がおかしい」などを感じた時には脱いだほうがいいでしょう。また、長いからといって、ストッキングを切ったり、折り曲げたりすることも厳禁です。
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