ブレイクスルー

ブレイクスルーをしてみよう!

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ブレイクスルーとは突き抜けることです。これもビジネスでは重要な考え方です。

ひとつ面白い話をします。

水の化学式はH2Oですよね。
同じH2Oでも、固体の状態と液体の状態と気体の状態がありあます。
つまり、氷⇒水⇒水蒸気ということです。

現状が氷だとすると、0℃で水になります。
水は、100℃で沸騰して水蒸気になります。

これが、ブレイクスルーなんですね。
氷の状態を突き抜けると水になり、さらに突き抜けると水蒸気になります。

なんとなく分かりますか?

ここで注目すべき点は、ブレイクスルーする時には熱が必要だということです。
これを人間の進化に置き換えると情熱になります。

例えば、ビジネスでなかなか成果が上がらないとします。成果が上がらないので、なんとか現状を変えたいと考えますよね。それには、ブレイクスルーしないとダメなんですよ。

つまり、情熱で現状を突き抜けるんです。
ただ、情熱といわれても目に見えませんよね。
そこで、量が熱に変わることを覚えておいてください。

具体的にいうと、コピーを考える時に候補の数を増やしてみる。
訪問するお宅の数を増やしてみる。
リンクの数を増やしてみる。
商品点数を増やしてみる。
などですね。

ブレイクスルーしたいけど、どこから始めていいか分からないという時は、とりあえず、今やっていることの量を増やしてください。少なくとも5倍は必要です。もちろん、多ければ多いほどいいですけどね。そうすることで、いずれ発熱して、ブレイクスルーするわけです。

また、最近は転職する人も増えていますが、この時もブレイクスルーをしてから転職したほうがいいですね。そうしないと、ただの逃げになってしまいます。

いやな仕事についてしまった時も、自分でここまではやると決めて、それを達成した時に転職してください。そうやってブレイクスルーすることで、自分のスキルにもなるし、また、次の職場でもきっと役立つと思います。

守破離(守破離を参照してください)の破の段階で、思いっきり非常識にブレイクスルーしてみるのもいいですね。

また、数字の壁というのもあります。一般的には、1・2・3・5・10に数字の壁があると言われます。

例えば、子どもの数で考えてみましょう。
まずは、結婚して子供を1人授かるには大きな壁があります。夫婦の子どもに対する考え方が一致するとは限りませんし、今は共働きが当たり前の時代ですから。もしかしたら、どちらかが子どもを授かりづらい体質だったという可能性だってあるわけです。
さまざまな壁を乗り越えて、無事に1人目を授かったとします。

次に2人目に挑戦するときも壁があります。子育てもお金がかかりますから。日本は所得の世代間格差が非常に大きいので、若い人たちは、どうしてもお金が足りないのです。

2人目から3人目に挑戦する時にも壁があります。すでに家を建てた後だと、子供部屋が2つしかなかったりしますから。

ここで、さらに大家族を目指す場合、4人も5人も一緒だということで、一気に5人目に突入するケースが多いのです。

収入でもこの数字の壁は立ちはだかります。

例えば、給料が10万(パート)、20万(新入社員)、30万(課長)、50万(部長)、100万(役員)と上がるにつれて仕事内容も役職も責任の重さも変わってくるということです。

今は、給料の額にふさわしい仕事をしないと、リストラの対象にもなりかねませんので、会社全体の中での自分のポジションをしっかり把握しておく必要があるかもしれません。

また、会社や店舗の売り上げも同じです。1億、2億、3億、5億、10億という壁を感じた経験はないでしょうか。
(規模によって、桁は変えてくださいね)

そして、これらの壁を破るには、やっぱりブレイクスルーするしかないのです。具体的な手段として、もうひとつ「習慣を変える」という方法をお勧めします。

これは、日常生活で普段やらないことを意識してやってみるということです。

通勤路をちょっと変えてみるとか、普段は読まない雑誌を読んでみるとか、ランチで新しいお店に入ってみるとか、普段あまり話したことがない人に話しかけてみるとか、髪型を変えてみるとか、お風呂に入る時に最初に入れる足を変えてみるとか、・・・

このようなことを意識してやってみるんです。

もし、通勤路を変えてもっと近道が見つかったらラッキーですよね。時間を有効に使えることにもなります。

また、普段あまり話さない人が実はすごい気の合う人で、大親友になるという可能性だってあるわけです。

そうすると、自分で勝手に決めていた自分の殻を突き破ることができます。新しい発見や刺激をうけて成長できるのです。
それが、ブレイクスルーにつながります。

まとめると、ブレイクスルーするには、「数を増やす」ことと「習慣を変える」ことがポイントです。何か壁にあたった時には、ぜひ、意識してやってみてください。

2012年6月追記

心当たりのある方もいらっしゃると思いますが、多くの人は、毎日同じことを繰り返していた方が楽なのです。確かに、今までは、それで良かったかもしれません。

ですが、これからはそれではダメなのです。

なぜなら、日本の人口は減少しているからです。毎日同じことだけを繰り返していたら、いずれ、尻つぼみになって、気付いたらどうにもならない状態に陥っていたということもあるかもしれません。

そこで、「習慣を変える」というのは、すなわち、意識して、変化を生み出すということです。変えるというは、それなりに勇気と行動力が必要です。

それこそ大変な作業ですが、それをしないとこれからの時代を乗り越えていけないのです。

実は生物の進化もこれと同じです。

さまざまな変化を遂げた生物の中で、生き残ったものが成し遂げた変化が進化なのです。

↑「チーズはどこへ消えた?」で伝えているメッセージではありませんが、まずは変化しないと進化などありえません。

同じ漢字でも楽(らく)と楽(たの)しいは、まったく別ものなのです。毎日同じことを繰り返していたほうが、確かに楽(らく)かもしれません。ですが、果たして、それが楽(たの)しいとイコールでしょうか。

私は、例え、努力が必要だとしても、変化することを楽(たの)しめる人が、進化してブレイクスルーできるのだと思います。

余談ですが、富士フィルムをご存じの方は多いと思います。すでに、市場はすさまじく縮小しましたが、写真フィルムを作っている会社です。

当時、富士フィルムはライバル会社であるコダックの背中を追い続けておりました。富士フィルムは緑の箱で、コダックは黄色の箱だったことを覚えていないでしょうか。ですが、二社が争っている間に別の驚異が襲ってきたのです。

それは、デジタルカメラという時代の波です。

つまり、フィルムが必要なくなる時代がやってきたということです。漁夫の利のようなお話しですね。

もしも、車が宙を浮くようになったら、タイヤメーカーは必要なくなってしまいます。それと同じですね。

上記二社のうち、富士フィルムは、時代の波を素直に受け入れ、自社の技術を生かしたさまざまな事業へ参入しました。今では、富士フィルムを化粧品のメーカーだと思っている人もいるのではないでしょうか。

ですが、実は、化粧品の売り上げも大きいのですが、メインは液晶に使うフィルムで、かなりの世界シャアを占めております。世界の液晶メーカーが富士フィルムの技術に頼っているということです。特に大型のものに限ると、他ではマネできないそうです。

なので、写真フィルムが縮小した今でも社名を変更していないのかもしれません。(関係者に聞いたわけではありませんけど)

ちなみに、私は、今現在、富士フィルムの3Dデジタルカメラを愛用しておりますが、裸眼3Dの液晶画面は素晴らしく美しいです。

一方、米コダック社は、フィルムの売り上げ落ちるからといって、デジタルカメラへ進出することもありませんでした。そして、何も変化することなく、倒産してしまったのです。

両社にとっては、パラダイムシフトしてしまうくらい大きな時代の変化だっと思いますが、歩んだ道は異なりました。

改めて、「習慣を変える」ことを意識して、日々、変化することを楽しまなくてはいけない時代になったのだと思います。言いかえると変化を楽しむ習慣を身につけなくてはいけない時代ということです。

というか、これはいつの時代にもいえることで、それが歴史というものなのかもしれません。

特に戦国時代や幕末など、激動の時代を生き抜いた人たちは本当に大変だったでしょうね。

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