ニキビができる第一の原因は皮脂の分泌過剰です。皮脂は酸素に触れたり、紫外線にあたったりすると、過酸化脂質となり、毛穴が開いて肌の表面がなめらかでなくなったり、開いた毛穴に汚れが詰まって角栓(コメド)をつくります。できた角栓が毛穴をふさぎ、毛穴にたまった皮脂に雑菌が増殖、作用して炎症を起こしたり、膿をもったりしてニキビになります。
ニキビの原因
- 過剰に分泌された皮脂
- 偏った食生活や不規則な生活
- 排ガスなどによる汚れ、ホコリの付着
- エアコンによる乾燥で、新陳代謝が低下して角質が硬化し、毛穴が詰ってしまう
- 長時間のメイクや間違ったスキンケア
- ホルモンバランスの乱れ
- 内臓の不調(胃腸、肝臓)など
ニキビ対策
1.食事
規則正しい食生活や食物繊維の摂取が重要なポイントです。緑黄色野菜などに含まれるビタミンB1やB2、大豆製品に含まれるビタミンB6が不足するとニキビができやすく、治りにくくもなります。ちなみにビタミンCはニキビ痕の回復にとても有効です。また、脂っこいものや甘いもののとり過ぎもニキビを化膿させることになります。香辛料や刺激物なども発汗を促すと同時に皮脂の分泌を盛んにしますので注意しましょう。さらに、深夜の飲食は自律神経に変調をきたして皮脂の分泌を異常にするので、なるべく控えたほうがよいでしょう。
2.消化器系
便秘になると、腸内にたまった有毒物質が水分と一緒に再吸収され、肌に悪影響を及ぼしたり、便秘によるイライラはホルモンのバランスを乱す二次災害的な要素もあります。またストレスなどによる胃腸の不調は栄養の消化吸収を妨げますので、適度な運動やストレス解消により精神バランスを整えたり、1日1回はゆったりとした気持ちで食事をとる習慣をつけましょう。
3.月経周期
生理前になるとニキビができたり、悪化したりする人がいます。これは排卵から次の生理が始まるまでに分泌される黄体ホルモンによって皮脂の分泌が促され、ニキビができやすくなります。
4.ヘアスタイル
髪は汚れがつきやすいので、髪が顔にかかるヘアスタイルをしていると、ニキビができやすくなります。またスタイリング剤も原因のひとつです。ヘアスタイルはすっきりさせて、枕カバーや化粧小物など、肌に触れるものはこまめに取り替えて清潔にしておきましょう。
ニキビ予防
- 肌を常に清潔に保つ
- 厚くなった角質や詰った毛穴のお手入れをする
- 細菌をおさえて増やさないようにする
- ニキビの炎症をおさえて、肌のpHバランスを整える
ニキビができてしまったら
- 指先でいじらない
- 気にしてイライラしない
- 毛穴を詰まらせるような厚化粧はなるべく避ける
- 偏った食生活や不規則な生活を改善する
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