ぽっこりおなかをへこますには、内臓の入った腹腔(ふくくう)を脇からコルセットのように引き締める「腹横筋」の強化が効果的です。その方法として、ボディービルダーで、身体運動科学が専門の東大教授である石井直方さんが勧めるのが「ドローイン(Drow-in)」という動作です。
英語で「内側へ引く」という意味になります。きついズボンをはこうとして、腹をへこます動きと同じものです。呼吸は止めなくてもかまいません。「簡単な動きだが、これで『腹横筋』が緊張し、強化される」と石井さんは話しています。
最初は1回に30秒ぐらいを目安に、腹をへこました状態を保ちます。慣れてきたら、時間を延ばしたり、回数を増やしたりして、より強化を図ってください。
このドローインを続けると、一ヶ月程度でも腹囲減少が期待できます。
しかし、これで脂肪が減ったと思うのは間違いです。「効率的に脂肪を減らすなら、やはり有酸素運動だ」と石井さんは指摘してます。ウオーキングなどの有酸素運動は、持続的な運動で酸素を消費し、脂肪を燃やす効果があります。
そして、この有酸素運動にドローインを組み合わせると、さらなる効果が期待できるそうです。石井さんらが行った実験では、10分間の歩行で、ドローインしながらの歩行と通常歩行を30秒ずつ交互に繰り返すと、通常歩行だけの場合よりカロリー消費量が40%前後上昇しました。
おなかが気になる方は、ぜひ、このドローインとウオーキングを組合せて、やってみてください。内蔵脂肪は、皮下脂肪よりも3倍ほど減りやすい性質だそうなので、努力も現れやすく、やりがいもあると思います。
実は、この記事は旧大往生への道で、2009年9月に書いていたのですが、最近ではゲッタマンというあやしいおじさんがテレビで同じようなことを言っているではありませんか。
ゲッタマンのドローイン体操と共に参考にしていただければ幸いです。
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